目的から考える、グラフィックデザインの制作フロー
こんにちは、マネーフォワードでBXデザイナーをしているエリーです⛄️
今回は、私がマネーフォワードに入って意識し始めたことや、これまでの経験から得たグラフィックデザインの制作フローをご紹介していこうと思います。
グラフィックデザイン初心者の方や、進め方に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!
つくる「目的」を明確にする
グラフィックデザインに限らず、どんなデザインもまずは「目的」を整理することが大切ですよね。
「こんなものを作りたいよ!」という相談を受けた際には、以下の項目をヒアリングしておくと、制作物の「目的」がはっきりします。
上記に加えて、スケジュール感、仕様、予算、現時点で参考にしている資料などの情報もヒアリングしておくことで、イメージのすり合わせができ、スムーズな提案に繋がります。
マネーフォワードに転職するまでの私は、とにかく手を動かして形にすることに必死でした。
表現力は身につきましたが、制作物の「目的」をしっかり理解していないと、ベストな仕様を探ることも、ターゲットの心を動かすことも難しいですよね。
まだまだ修行中ですが、デザイナーとして一歩先に進むために、まずは上記の項目を並べたチェックリストを用意することから始めました💪
参考資料を集める
上記の情報が整理できたら、その「目的」がしっかりと表現できそうなデザインの参考資料を探します。
「目的」から派生されるワードやモチーフを連想して、Pinterestや作品集などからイメージに近いものをひたすら集めていく作業です。
まずは世の中の素敵なデザイン資料をインプットして、頭の中で想像を膨らませていくことが大切です!
要素をよく観察する
参考資料を見つけたら、カラーリング、フォルム、レイアウト、質感など、どの要素が今回のイメージにマッチしているのかをよく観察してみます。
また、その要素からどんな印象を受けて「いい!」と思ったのか、どんな「目的」が達成できそうかなど、さまざまな角度から考えてみることが大切です。
要素を取り入れてカタチにする
取り入れられそうな要素が見つかったら、まずは忠実に再現してみましょう。
実際に手を動かすことで、眺めているだけではわからなかったバランスやフォルムなどのディティールに気がつくことができるのでおすすめです。
また、素敵なデザインをトレースする作業を繰り返すと、自分の中の表現の幅が広がり、つくるものに対しての方向性の判断も早くなっていきます。
ただ、もちろんトレースしたまま世に出してしまうことはNGですよね。
実際に取り入れる際には、構造だけを抽出し、制作物のトーンに合うようにディティールを調整、さらに要素の足し引きなどを繰り返して、オリジナルのものをつくっていきましょう!
フィードバックをもらう
形になってきたら、周りのメンバーにフィードバックをもらうことも大切です。
1人で向き合っていると、表現が凝り固まったり、気がつけないポイントがたくさんあるはずです。客観的に見た時の印象や、違和感を感じる箇所がないかなどを確認するためにも、意見をもらいましょう!
マネーフォワードでは、アドバイスやフィードバックをもらえる機会がたくさんあります。そのおかげで、自分の癖の改善や、新たなスキルを身につけることができ、アウトプットの向上に繋がっています。
制作途中の物を見せることに恥ずかしさを感じていたこともありましたが、フィードバックをもらうことで確実に成長できるので、勇気を持って相談してみましょう💪
ブラッシュアップして完成!
フィードバックをもらったら、さらなる検証作業を繰り返し、徐々にブラッシュアップしていきます。
納得のいくものができたら、もう一度最初に立ち戻り、制作の「目的」から離れたアウトプットになっていないかを確認し、ようやく完成です🙌
グラフィックデザインはセンスがないと上達しないのでは…?と諦めていた時期もありましたが、繰り返し手を動かしつくることに向き合っていけば、だんだんとコツが掴めるようになるはずです。
グラフィックスキルの向上と共に、しっかりと「目的」から考えられるデザイナーになれるよう、ステップアップしていきたいと思います🔥
さいごに
ご覧いただきありがとうございました!
Advent Calendar2022はまだまだ続きます🎄⛄️
明日はyuiさんの記事がアップされますので、ぜひチェックしてくださいね!
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