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【学校創り日誌】ディズニーランドみたいな学校ができたら…

昨日のつぶやきでこんなことを書きました。

正確に言うなら「ディズニーリゾート」(以下TDR)のような、ですね。
これについて、本気で考えてみようと思います。
(余談:私はヲタまで自称できませんが、幼少期からクラシックアニメーションを愛するディズニーファンです)


「ウォルトが見た夢」

ウォルト・ディズニーが大切にしていた”4つのC”について聞いたことがあるでしょうか。
”好奇心(Curiosity)”
”自信(Confidence)”
”勇気(Courage)”
”継続(Constancy)”
この4つは経営者として大切にしていたこととされていますが、学問においてもとても大切なことだと学生の頃から信じてきました。
そして、改めて彼について調べると、その信念こそ学校教育にも通ずるものがあることに気がつきました。

ウォルト・ディズニーがその多彩な活躍の中で一貫して大切にしてきたのは、積極的に未知の世界をたずね自発的に学ぶことの楽しさを、若い世代に伝えることです。

東京ディズニーリゾート公式ホームページ「ウォルトの見た夢」より

また、TDRの公式ホームページには以下のような章立てでウォルト・ディズニーが目指したこととその歩みを紹介しています。

親と子供が一緒に楽しめる場所があるべきだ
・私たちが彼に意図していたこと、期待していたことは、彼が世界中の人々と一緒に笑い、人々を笑わせ続けてくれることだった
・ディズニーランドは永遠に完成しない。この世界に想像力が残っている限り、成長し続ける。

特に1つ目と3つ目。
私が作る学校もそうでありたい。

あるとき、娘たちは遊具に乗って楽しんでいるのに、自分はベンチに座ってピーナッツを食べるだけという状況に、おとなと子どもたちが一緒に楽しめる場所を造るべきではないかと考えたのです。

TDR公式HP「親と子供が一緒に楽しめる場所があるべきだ」より

私はこれを知った時、熱心に何かを学ぶ生徒とスマホやテレビでの情報収集に没頭する大人の姿が重なりました。
大人もまだまだ学べますし、その楽しさを経験できるはずです。
学びを楽しむ大人の背中を見て、子どもたちも学びの楽しみを知るのでは…。
教員だけでなく保護者も巻き込んで、そんな姿を見せたいです。

そのとき、彼は「ディズニーランドは永遠に完成しない。この世界に想像力が残っている限り、成長し続ける」と語っています。人々に何度も来てもらい、愛され続けるには、常に新しい夢とアイディアでパークを改良し続けていく必要があることに気づいていたのです。

TDR公式HP
「ディズニーランドは永遠に完成しない。この世界に想像力が残っている限り、成長し続ける。」より

長く続いている学校も、同様の傾向にあるように思います。
卒業生に愛され、保護者に愛され、関わったすべての人に愛される場所というのはつまり、「何かあったらいつでも帰ってこれる場所」とも言うことができるでしょう。
現実逃避先であり、原点であり、故郷である。
TDRはまさか故郷にはなり得ませんが、学び続け、進化し続ける学校は、見ている地域の人さえもワクワクさせることができるはずです。

誰もが自分の楽しみ方を見つけられる場所

「ディズニーランドが好き!」というと、多くの人が「私も!」と言ってくれるのですが、たまに「自分は苦手」という人もいます。
私は、こうしたディズニーに苦手意識を持っている人の固定観念をぶち破るのが大好きで、その人に特化した楽しみ方を考えるのが大好きです。(悪趣味か)

どうやって、「苦手」と思っている人に「ちょっと良かったかも」と思ってもらうか。
これは「勉強は苦手」「勉強はつまらない」と感じている子どもたちに対応するのとちょっと似ているなと思うのです。

そこで、アイディアの記録のためにディズニーリゾートの楽しみ方を紹介します!

2つのパークに各7つのエリア

興味のある方がいれば、エリアの詳細はぜひディズニーリゾートのホームぺージを見てみてください。
ランド、シー、それぞれのパークには7つのテーマエリアがあります。
わかりやすいところでは、現在、過去、未来といった区分にできるものや、山、川、海、港といった舞台イメージのエリア、ディズニーキャラクターのストーリー詰め込まれたファンタジーなエリアに分かれています。

そのため、訪れる人たちにはそれぞれ推しエリアがあるんじゃないかなと思います。
スターウォーズのような宇宙関係が好きな人にとっては、トゥモローランドのSF感はゾクゾクするでしょうし、私のようなクラシックアニメーションファンはもう圧倒的にファンタジーランドのアトラクションを満喫したいと思っていたり。雰囲気を楽しむなら断然シーのアラビアンコーストです。

人の好みは多種多様だけれど、1つの空間に多様な楽しみや趣味趣向があっていいんじゃないか。
そんな風に考えています。

リゾート内での主な10の楽しみ方

今年40周年を迎えた東京ディズニーリゾートですが、年を経るにつれパークが増えたりホテルが増えたり、パーク内のサービスも多様化し、その度に楽しみ方が増えています。進化し続けてますね。
今のところ、私が思いつく楽しみ方の主な柱がこちらの10のカテゴリーです。

・アトラクション重視(ライドに乗ってこそテーマパーク!)
・ショー/パレード重視(1時間以上場所取りしてでも!)
・キャラクター重視(写真撮りたい!サインもほしい!)
・季節イベント重視(ハロウィン・クリスマス必須!)
・SNS映え重視(映え写真あげまくっちゃうよー!)
・フード重視(レストランも食べ歩きも季節ものも!)
・写真撮影重視(きれいな景色や思い出をこの1枚に!)
・グッズ重視(新作には目がありません!)
・ファッション重視(双子コーデも制服もみんなで着るから意義がある!)
・ホテル滞在重視(泊る場所も夢の世界で!)

このカテゴリーは1つだけでなく、それぞれを組み合わせて比重を変えたりするとその人に合わせたプランを考えることが可能になるのです。
たとえば、学生時代の私の場合
母と行く:ショー/パレード(7割)、アトラクション(3割)
友達と行く:アトラクション(9割)、グッズ/ファッション(1割)
みたいな感じでした。
結婚し、子どもができた今では
今:雰囲気(5割)、休める場所の把握(3割)、アトラクション(1割)、フード(1割)
子どもとディズニーにいる、その雰囲気が一番大事(笑)

余談ですが、最近息子が提案してきたのは、ホテル重視のプラン(トイストーリー・ホテルに絶対泊る/スクエアガーデンで遊ぶ)でした。そしてベイマックスのハッピーライドにだけは絶対乗りたい(アトラクション)、ポップコーンは2種類食べたい(フード)と、彼なりの楽しみ方をもう見つけたようです。

この、リゾート内をどう過ごすか。
これって休み時間の使い方やカリキュラムにつながるような気がしています。
都内のインターナショナルスクールは老舗大手を除いて敷地が狭い傾向にあり、生徒たち個々人が好きな過ごし方をするのが難しいという学校も少なくないのではと思います。
また、安全面を考慮するためにどうしても制約的になったり
休み時間くらい、自分の好きな過ごし方をしたいだろうに…。

学習や探求についても、1つのテーマを10人で見れば10人なりの捉え方や関心ごと、関わり方があると思うのです。
教師はつい、時間配分や成績評価のことが頭をよぎるので、採点しやすいものだったり自分の専門でカバーできる内容や方法を提示しがちですが、生徒の個性をしっかりと見極めた楽しみ方(課題の解決の仕方)の提案をしたいですね。

予算ごとの楽しみ方

これは単なる楽しみ方紹介です。

お金をかけることができるなら、あるいは、お金をかけてでも東京ディズニーリゾートを満喫する覚悟があるなら、バケーションパッケージ(楽しみ方別に優先権のあるパスなどが用意されている宿泊プラン)なるものでプランを立てるといいでしょう。
個人で好きにカスタマイズするにしても、ホテルに宿泊し、早めに入園できる権利を確保、レストランも3食予約、列に並ばなくて済むパスも購入すれば、もう文句なしに最高の体験ができると思います。

でも、予算に合わせてお金をかけるところを調整したり、いかに使わずに楽しく過ごすかを模索するのも、ゲームのクエストを進めている感覚になってなかなか面白いものです。

予算があっても無くても、イマジネーションを働かせればいくらでも楽しむ方法があるのがディズニーの良さです。
今はどちらかと言えばお金をかけないとしんどいだけ…という印象が強めになってきてしまっていますが、「こんな並ぶだけのところに何千円も何万円もかけるなんて!」という人がいたら、自分のイマジネーションにチャレンジするチャンスだと思ってプランを練ってみてください。

多様性の中を行き来できるパークデザイン

前項で、各パークに7つのエリアがあることを書きました。
1つのパーク内に複数のテーマエリアが存在して成立していること自体は今やテーマパークの定石となっていますが、TDRの場合、それぞれが独立しているわけではなく、ゲストは知らぬうちに隣のエリアに足を踏み入れているように、各エリアがふわりと繋がりあっているという面白味があります。

また、各エリアをつなぐ中心部にはシンボルとなるシンデレラ城やプロメテウス火山が存在感を放っています。
この中心部は時に集合場所になったり、ステージになったりと、この空間の中でとても重要な役割を果たしているのです。

小中学校にはこの「中央広場がある」「エリア間を自由に行き来ができる」という物理的環境が大きな役割を果たすと思うのです。
これは学校の施設について考える時にぜひ取り入れたいデザインだと考えています。

1人1人が物語を紡ぐ場所

こちらの記事で私が目指したい学校像のひとつについて書いたように、
子どもの数だけ成功があり、子どもたち一人一人の多様性を尊重した進路の選択をできるようなサポートをしていきたいと考えています。

とても難しいことではありますが、いくつもの分かれ道に立つ度に、子どもたちが納得して選び、進んでいく必要があるでしょう。

そこでヒントになるのがディズニーリゾートだと思いました。
リゾート内のアトラクションやショーに始まり、そこにあるすべてが物語のあるものになっているのは有名ですが、リゾートに訪れた人1人1人がそれぞれの物語を紡いで帰っていくということも大切にされています。
自らが選んだ仲間と、自ら選び、時に仲間に影響を受けながら、見つけた楽しみ方を通して、リゾートでの思い出を刻んでいく。

学校もそうでありたい。
いや、そういう場所であるべきです。
生徒1人1人が自分の物語を紡ぐ場所。そして、次の章へ。
そんな風に人生を生きてほしい。
そして、劇団四季の浅利先生の言葉である「人生は生きるに値する」ものになるんだと思います。

おわりに

つらつらと書きましたが、これは・・・
学校創り日誌なのか、ディズニーファンのラブレターなのか…(笑)
もっとまとまりのある文章を書きたかったのですが、今後読み直しながらブラッシュアップしていけたらと思います。

そんな学校ができたらいいな、なんか興味あるなと思う方がいたら、いいねやコメントをお待ちしております。

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