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※Amazonのカスタマーレビュー欄に投稿した文章の再掲 「日本文学の扉をひらく」シリーズ第三…
「みのる」と「義男」夫婦の話。作家の夫には安定した仕事がなく、妻も芸術を志す身ではあるが…
川端康成の「禽獣」にいろいろな意味で衝撃を受けたわたしは、その後未読だった「伊豆の踊子」…
川端康成のことを何も知らずに「禽獣」という作品を読んだ。 40手前の独身男。対等な目線すら…
「横光利一」「新感覚派」という対の言葉は、文学史上の暗記事項として知らずしらずのうちに染…
縁あって武田麟太郎という作家を知った。 1904年うまれで、太平洋戦争が終わって1年足らずの1…
漱石の「こころ」は再読回数でいったらダントツいちばんの小説である。おそらく10回は読んでるはずだ。久しぶりに読み返してみて、わたしは当時の時代背景と漱石が作品に込めた主題を今までになく鋭敏に読み取れた気がした。 人間は矛盾する生き物だ。仏道を志しながらお嬢さんに恋愛感情をいだき、「薄志弱行で行先の望みがないから」と自殺したKと、自分を裏切った叔父を軽蔑しながらも親友を裏切ってしまった先生。ふたりとも、もしその矛盾や狡さを自分自身に許すことができたなら、どちらも死ななくてすん
HOWS短編講座への参加も3回目となった。埴谷雄高を読む機会はこれまでなかったので、今回もま…
先週水曜、HOWSの短編小説講座に参加した。第二回のテクストは芥川龍之介作「奉教人の死」。 …
奉教人の死、久しぶりに読み返したのですが、やはりいちばんの問題は、「ろおれんぞ」が・・・…
昨日、本郷文化フォーラムワーカーズスクール(HOWS)の講座に参加した。テクストは小林多喜二…
今週参加する予定の文学講座にて、小林多喜二の「防雪林」を読むことになった。発言用のメモを…