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生きる

立派なものは何も残せない
解決する何かを残せるわけではない

じぶんがいたことは
みんなの記憶からなくなって
しまえばいいと
思っているのに

ただのひとの
ナマヌルさと、かなしみを
刻んでおきたいと思っている

天にのぼりそこねた亡霊が
ここにもいたよと唱えて
生きている

わたしでしかないわたしは
いつか死ぬ

誰でもないにんげんのタマシイは
生きつづける





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