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熱中症 その1

しばらく更新があいてしまいました。

そろそろ熱中症の季節になります。
救急外来にはたくさんの熱中症患者さんが来院されます。

熱中症に関して、医療者も誤解しているところもあります。
ERでのポイントや、さらにワンランク上の情報把握をお伝えします。

まず、前提として「熱中症=脱水」の病気ではない。
言い方を変えると、水分補給していれば熱中症ならない。というのは大きな間違いです。

しかし、救急外来に熱中症で来院された患者さんや保護者などから「しっかり水分補給はさせていたのですが、、、」と言うセリフをよく聞きます。

熱中症は高温多湿の環境でおきる様々な身体症状の総称

もちろん結果的に水分喪失、ナトリウム喪失に至りますが、いくら水分補給していても高温多湿の環境にずっといては熱中症になってしまいます。

そして、医療者も熱中症を疑って採血と点滴をした。採血結果で血液濃縮を示唆する所見(BUN、UA、Creの上昇など)がないから、「熱中症ではないのかな?」と説明してしまうのを見かけます。

問診ではどういった環境にいたのか?を皆さん聞くと思いますが、具体的にどこをポイントにすればいいのでしょうか?簡単に情報共有する方法として暑さ指数があります。

これは「暑さ指数」が大事になってきます。(環境省ホームページより引用)環境省ホームページで地域の暑さ指数は確認できます。体育館や屋外、大人と子供でもかわってきます。環境省ホームページではそれぞれの環境の暑さ指数を表示できます。

少しまとまりがない文章になってしまいましたが、
1.熱中症=脱水ではない これは、帰宅時の注意にも影響してきます(次回まとめようと思います)
2.問診では「暑さ指数」を調べてみる

でした。

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