こんなにも、こんな私を泣かせてまで行くところですか 東京は
幼稚園生の頃、友達が家から帰っていったあとどうしようもなく寂しい気持ちになったのを覚えています。
確かに友達がいた部屋、さっきまで2人で駆け回っていた畳、真昼の日が刺していた窓際。
楽しさの余韻が残る部屋に1人残されて、だんだん日が落ちていく夕方の、あの時の感情は私の中で今も頼りなくはっきりとあります。
過ごした時間が楽しかったから寂しくなるなんて呪いみたいですね。
思えば生活する中で、このどこまでも深く寂しい気持ちは度々私と顔を合わせていたような気がします。
人前で弱い