見出し画像

癖が強い創作者のための見てもらう工夫

「作風を変えましょう」というアドバイス……。
うるせえ!! そんな簡単に作風を変えられるような人間なら「評価がもらえなくて苦しい……」みたいなこと悩むわけないだろ!!
それに、他人のために努力したところで、評価されることに繋がるわけではない。むしろ、自分の今までの作風を捨てることはリスクでもある。


作者のこと:感想はなくてもなんとかなるけど見られている実感はほしい


私はあまり感想が来なくても書けるほうである。
昔は評価を気にしていたころもあったのだが、メンタルの病気で引きこもりを経験し、社会へ適応しようとじたばたして後、そこそこ安定するようになってからあまり執着心がなくなってしまった。
それまで紆余曲折あったので、「評価を気にしている人は創作への愛がない」などと言うつもりはない。お釈迦様だって悟りを得るまでは当たり前にいろいろ悩んでいたのである。
感想には執着がなくなったが、承認欲求が完全になくなったわけではない。
基本、ものぐさなので「誰かに見られている感覚」がなければ本気を出せないのだ。「見られている」感覚はほしいので、そういう意味でのいいね、感想はほしいと思う。

01.あらすじ・キャプションにこだわる


キャプションなど、中身がよければどうでもいいと思うかもしれない。
しかし、美術館に行ってみると、キャプションの内容によって、作品の評価が変わってしまうことに気づく。
作品に添えられた言葉は、作品の一部になってしまう。

pixiv小説は、検索したときにキャプションの冒頭が表示される。できればこの冒頭で作品の内容を説明してしまいたい。
私はベタに「〇〇が××をする話です」と書くことが多い。短文ではあるが、作品の内容に応じて単語を削ったり増やしたり、言葉を選んだりするので書くのに結構時間をかけている。
たまに冒頭にあいさつや近況報告を入れる人がいるが、文字数がもったいないので入れないほうがいい。
注意書きをたくさん入れるか入れないかは、作者の方針によるだろう。
でも、「注意書きでだまし討ちをするようなこと」はやらないほうがいい。黙っているのいいが、嘘はつかない方がいい。

また、同人誌そのものにあらすじを入れることがある。なにぶん癖が強いので、注意書きが大量になってしまう。注意書きをだらだら書くのはなんとなくかっこ悪くて好きではないので、人を選ぶ作品にはあらすじを入れたい。書いておけば「思っていたのとは違う」と思われる確率が減るだろう。
あらすじは扉に入れることが多い。このあらすじページは画像化しておくと、作品の説明に便利だ。

02.タイトルにこだわる


よく「○○が✕✕する話」にするといい……という話がある。確かに「クリックされる」という点では正解ではある。
しかし、私の場合、試しにこの手のタイトルにしたところと「閲覧数に対して、いいね・ブクマしてくれる人の割合が激減した」のである。要するに、ブラウザバックされることが増えたのだ。
私はわりと、作風が真面目な方だと思う。私の作品が好きな人は「タイトルも真面目なものを期待している」のではないか。
「Aくんがとってもえっちなことされる話♥」で話が真面目だとそれは「思ってたんと違う……」となってしまうのもわかる。
その結果真面目な話には真面目なタイトルをつけるようになった。
それに、頻繁に「こんな作品だと思わなかった」と思われブラウザバックされ続けると、自分のブランドを作る意味でもよくない。

03,企画に参加してみる


今はTwitterが機能していないのでアレだが、タグ企画には積極的に乗っかるのはおすすめである。
幸いなことに過去の二次創作ジャンルはタグ遊びが人気だったので、「○○を書いてみよう!」と言う企画が探せばあった。
書けそうな企画を探して、乗れそうなら乘ってみる。
手間はかかるが、下手に交流をやって心をすり減らすよりは気楽に参加できるし、
そして、こういう企画をやってくれる主催さんには感謝している。ありがとう。徳を積んでめっちゃいいこと起こってほしい。
ちなみに「○○な人と繋がりたい」系のタグは、交流が好きな人じゃないならばおすすめしない。何か相互になっても…ちょっと違うなってなるから……。

04.検索にヒットさせる

検索に引っかかりやすい言葉を入れるようにする。特殊性癖のワードとか、検索されやすそうな言葉とか、属性とか。

05.オンラインイベントに参加してみる


参加料はかかるが、リアルイベントに比べれば圧倒的に安いので、ものは試しで参加してみるといいだろう。
オンラインイベントは、リアルイベントに慣れている人ほど「やる意味があるのか?」と言ってくるのだが、あるかないかでいうとある。
イベントにはイベントの雰囲気があり、その雰囲気に乗せられて普段読まないものを読んだり、買わないものを買ったりする人も多い。夏祭りでつい散財してしまうようなものである。
リアルイベントに比べればその力は少ないかもしれないが、みんなで一緒に同じようなことをする、というのは結構力がある。
自分の作品を見てもらうチャンスである。
私はおまけ程度だと思ってPDFで展示した作品のコピー本を刷ったら、意外と注文してもらい、ついでに既刊も買ってくれた人もいた。自家通販している人は、ペラ本でも刷ってみるといいかもしれない。

06.特殊性癖を書く


下手でも初心者でも見てもらえる可能性があるジャンル、それは特殊性癖である。
もしも、あなたに人に言えないような趣味や性的欲求があるのであれば、思いきって作品に起こしてみてはどうだろうか。全年齢でやるのが恥ずかしければ、特殊性癖用のアカウントを用意してもいい。
特殊性癖は、とにかく書く人が少ないので、書いてみると意外と反応をもらうことが多いのである。
かくいう私ももっと下手だったころは全年齢でほとんど読まれなかったので、特殊性癖SSを上げる掲示板に行って自分の小説を読んでもらっていた。誰かしら反応してくれる人はいるものである。

ここまでやっても評価されないときはされない! 頑張って評価されないのなら私のせいではないと開き直ろう。ケーキ買って食べよう。
皆さんなんのケーキが好きですか。私はモロゾフのチーズケーキが好き。

ケーキ食べて寝よう! おそまつさまでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?