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3,000円+α程度でINFINITASの排他モード配信、CS配信環境を作る

INFINITASでは、音声周りの設定を排他モードにしないと音ズレや遅延が気になるという人はたくさん居る。しかしそうなると出力先がディスプレイや任意の出力デバイスに絞られるため配信で音を拾えないというジレンマがある。じゃあ配信なんかするなという意見はごもっともだが、世の中には自分のプレイを他人に見てもらいたいという奇特な人が多いのだ
以下に配信する上で必須なものと、あると便利なものを挙げる。ただしこれは筆者なりの方法であり、他にも様々な方法があることを留意されたし

・配信するための機材、道具等(必須)

・HDMI分配器(スプリッター)

ディスプレイと配信用の映像とで分配するために使う
以下は筆者が使っているもの。バスパワーなので電力供給が必要になるが、安定性を求めるならそこがまたいい
配信せずとも、立ち環境などで複数のディスプレイを使っている場合は普段使いのディスプレイとゲーム用のディスプレイを容易に切り替えられるので便利だ。遊ぶ度に配線を変える必要が無い。筆者はドラムマニアをやる際に重宝している

・HDMIキャプチャー

HDMIの信号をUSBで受け取るためのキャプチャー。上記のスプリッターで分配した片方をこちらで受け取る。スプリッターとこのキャプチャーがあれば、HDMI規格のゲームは全て配信できる。比較的安価に揃うため、配信スターターセットにおすすめの2台だ
下記は筆者が使っているもの。当時は780円で買ったのに結構高騰しているようだ

・HDMIケーブル×3

言わずもがな。スプリッターやキャプチャーがあってもケーブルが無ければ何もできない
上記のセットを使って配信するなら、最低でも3本必要になる。今使っているケーブルの他にもう2本だ。適当に揃えよう

・PS2→HDMI出力変換器(CS配信するなら)

PS2の映像をHDMIで出力するための変換器。これを使うともうコンポジットケーブルには戻れなくなる
音ゲーに限らずあらゆるPS2のゲームを鮮明な映像でプレイできる。筆者がずいぶん昔に買ったものは下記だが、調べればもっと新しくて安いものはたくさんある

・配信するための機材、道具等(任意)

・ウェブカメラ(使いたいだけの台数)

中にはプレイ中の手元を映したいなどという自意識過剰な人も居る。手元だけでなく顔も映したいなら2台用意しよう
筆者が使っているのは過去にPS3用に発売された、PSMoveを使うためのPSEyeというカメラ。インターネットでドライバーを拾ってくる必要があるものの、60FPSで撮影できる優れもの。解像度は640*480だが、手元を映すにはこれで十分。そして安い
注意点として、なぜかPSEyeは32bit版OBSでしか使えない。64bit版と設定ファイルは共有するのでインストールしておこう

・マイク

声を入れたい、打鍵音を入れたい人は使うとよい。マイク内蔵のウェブカメラも多いが、それらはあくまで補助的なオマケ機能なため、音質に期待してはいけない。これまた自分の声を鮮明に届けたい自意識過剰な配信者は別途用意するとよい
当然だがPCに付いているマイク端子なんか使ってはいけない。ちゃんとUSB端子のマイクを使おう

・ゲーム用とは別のパソコン

OBS Studioなどを使ってカメラや音声周りを弄るならあると便利。というのも、おそらくほとんどの人はフルスクリーンでインフィニタスをやってると思うが、起動中に同じPCでOBS Studioを使うと、インフィニタスがバックグラウンド中にネットワークエラーで落ちることがある
映像をキャプチャしてOBSで編集して配信するためのPCなので、安いノートPCでもいい。インフィニタス中のPCの負荷を減らすこともできる。必要な人は使おう

・配線と設定

グラボの設定やカメラの位置、マイクの位置などは環境や部屋の間取り次第なので割愛する。各々自分にあった設定とセッティングでやればいい。当記事では配線について説明する

上図のように配線する。あとはOBS上で「映像キャプチャデバイス」→「USB Video」を選択すれば映像を受け取ることができる
ただしそのままでは音を拾わないため、設定から「カスタム音声デバイスを使用する」→「デジタル オーディオ インターフェイス(N- USB Digital Audio)」を選ぶ

これで排他モードで配信することができる
当たり前だが上記の設定にしても音声の出力先がディスプレイになってないと音を拾わない。オンボードで聞くのは諦めること
安いHDMIキャプチャーは解像度を落とさないと60FPS変換ができないらしい。遭遇した場合は悔しいがOBSでの解像度を1280*720に落とそう。配信時の解像度が下がるだけなのでゲームプレイに影響は無い

CS版を配信したいときは以下のように配線する。スプリッターの出力元をPCからPS2に変えるだけ

この方法はIIDXに限らず他のコナステ版音ゲーを排他モードで配信できる。もちろんPS2以降のハードや、HDMIで出力するゲームは何でも配信できる。安く配信環境を作りたいならおすすめだ