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Let`s SYA・KYO・U

誰にだって写経の経験があるのじゃないでしょうか? フェイバリット・ブックをコソコソとノートに書き写した日々を思い出してみてください。僕はというと中学生の時はダ・パンプの「if…」の歌詞を。高校生の時はリリー・フランキーのエッセイを。大学生になったらハリー・ポッターのお気に入り箇所を。ノートに書き写していた(「if…」の歌詞は机に彫っていたんだった)。

「美女と野球」は初めて読んだリリーエッセイで、出てくる人物のエキセントリックさに、社会人になったらこんな人間と出会えるのかと心をときめかせ、リリーさんのような未来が訪れた時のために描写を文字に分解してコトバの体系とその魔法をインストールしていた。

そんなセンチメンタルな写経ライフをふと思い出し、本棚を探してみたらリリーさんの本は一冊もなく、今の自分に少しがっかりした。実家に帰ったら本棚をひっぺがえしてやろうと決めた梅雨のはじまりでした。

(画像はうちの本。十分、ノスタルジックにどっぷりな本棚な気もしてきた)

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