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見えないものに

前回の投稿で、空間について書きました。

物体と物体の間、人と人の間、素粒子と素粒子の隙間にある空間、様々な境界線と空間について、引き続きもう少し考えてみたいと思います。

前回の投稿では、身体を含めて、いろんな境界線があるように見えるけれども、すべての物体はそれを形作る粒の集まりだと書きました。

その粒の隙間にも空間があるので、発した想念が隙間を通り抜けて、波紋のように外に出ていき、その波は発したところに戻ってくるのでは?という内容でした。

私達は普段、ほとんどの場合目に見えるものを重視して生活しています。

ですので、私たちが見ている、もしくは意識的に見ようとしているものは、その粒の方です。

しかし、本当に見ないといけないことは、粒の隙間の空間なのではないでしょうか。

空間はもちろん目には見えませんから、そこに目をやることや、意識を向ける人はほとんどいないでしょう。

多くの人が、瞑想をしたり、信仰心を強めていき、目に見えない何かを観ようとするのは、その空間を観るという訓練を目的にしているのではないかと思うのです。

私は、量子力学の世界も、仏教もさほど詳しいとは言えませんが、おそらく般若心経でいうところの『空』というのはこの、空間、空(から)のところを指すのではないかと勝手に考えています。

粒(現実)の方ではなく、この『空』、いわゆる空間がどのようなものであるのかという方についてですが。

もともとはただの空だったかもしれませんが、物と物、人と人、粒と粒といった感じで、ある2点がそろった時、その2点間に空間ができます。

その空間が出来た時、それぞれの粒が発する振動数、もしくは周波数を波紋のように伝え合います。

それらは、空気を震わせてAはAの振動数で、BはBの振動数で、共鳴し合ったり、反発し合ったりしています。

また、振動数の違いが大きすぎると、近づくこともできない、それぞれの存在にすら気付かないほどかけ離れた場所にいる可能性もあります。

そうして、人や物など、その時発する周波数によって、近づいたり離れたり、またこの場所は心地が良いとか、居心地が悪いなどを無意識に感じているのでしょう。

空に目を向けるということは、今出している周波数に気が付くのに役に立ちます。

今の環境が居心地の良い場所であれば、互いの周波数は共鳴し合っているでしょうし、違和感があったり、反発するようなことがあれば、それぞれの周波数が合っていないのです。

ただ、全く周波数が天と地とも違うようであれば、どんなに頑張っても出会うことはないでしょうし、例え一瞬出会えても、磁石のS極とN極のように、すぐに離れて絶対に引っ付くことはないでしょう。

良くも悪くも、共鳴しているものや環境しか近くにはない。
そう考えれば、身近な現実は、私が発した振動数と共鳴しているものであるといえるでしょう。

中には、望んでいない現実、環境や経験もあるかもしれません。
それを受け入れることが出来ずに、反発したままのこともあるでしょう。

ただ、反発しながらもその場所から離れることが出来ないならば、それはある意味で共鳴なのだと思います。

では、どうすればいいのでしょう。

まずは、共鳴していることを認めることです。
ただこれは、共鳴するからと自分を責めたり、同じような状況だと思うことではありません。

振動数に良い悪いはありませんから、近い周波数だったというだけです。

それを踏まえて、私としてはこの環境は望ましくはないが、近い周波数を発しているのかもしれないと、今の状態を観るだけにします。

良い悪いでジャッジしません。

そして、認めることが出来たら、それに感謝し、愛します。
そして、より共鳴を強くしていくのです。

皆さんは、グラスに口元を近づけて、声を出していたら、そのグラスと声の周波数が共鳴して割れるという映像を見たことがあるでしょうか。

これは、共振周波数と呼ばれるもので、物体固有の周波数に音程を合わせることで、手を触れずにガラスを割ることが出来るというものです。

感謝するということは、これと同じではないでしょうか。

まず粒(現実)を見つめ、それによって発している周波数(空)を知り、認める。
空間(人と人みたいにある2点間での周波数)の違いを観る。
そして、感謝や愛すること(空間、2点の間の周波数を合わせる)によって、現実を動かす(ガラスが割れる)。

と、考えてみたのですが、こんなんいかがでしょう(笑)

そういえば人間という字も、人の間と書きますね。
人間同士も、様々な感情、例えば好き嫌い、愛や憎しみなどが、人と人、人と何かとの間で生まれます。

時間も時、ではなく時と時とか、時と別の何かとの間を指すみたいな言葉ですね。

粒が一つで、それ以外の物が一切何もなければ、そこには何の感情(共鳴も反発)も生まれることはなく、すべてはその間にこそ意味があるのかもしれません。

書きながら難しくなって、結局何が言いたかったかわからなくなりましたが、いかがでしょうか。

今日もお読みいただきありがとうございます!

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