靴擦れ

これは先日お出かけした時に一緒にいた友人、もといサークルの2個上の先輩に話したところ共感を得られたことなのだけど、靴擦れって良い。

革靴だとか硬いブーツだとか、ちょっと高くて良い靴って最初は靴擦れを起こして痛いじゃないですか。

高くてちょっと良い靴。
自己としてのプライドを持っている靴。
それだけで確立している靴。

それと、また個体として確立されている、それを履く人間の身体が互いに歩み寄っていく作業に痛みが伴うのって良くないか。
もちろん靴の方も変形を余儀なくされる。双方に痛みが伴っている。

大抵の場合、靴というのは個人の専用のものだと思う。
多分このnoteでも一般性を前提とした個別性と、特異性の話をしたことがあると思うが、これは特異性が後から着いてくるパターンだと思う。
その特異性が成立していく課程。それが靴擦れだ。

大事なことなのでもういちどいう。
身体と靴が互いに馴染んでいくという過程に痛みが伴うのって、正当性があるし凄く良い。

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