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画像検査の知識は看護師に必要?

第109回 午前28問
脳梗塞を最も 早期に検出できる画像検査はどれか?
1.シンチグラフィ
2.磁気共鳴画像MRI
3.磁気共鳴血管画像MRA
4.コンピュータ断層撮影CT
                           答え・・2

今日は画像の問題!

看護師に画像を読む知識は必要?答えは・・少しはあったらいいな(笑)
もちろん画像を読めるに越したことはない!でも確実に読むなんで今の私も難しい。。でもどんな疾患を特定するのにこの検査が必要なのかは知っておく必要があるよ!なぜ?
それをこの問題から解説するね!

脳卒中を診断するのにCT検査は欠かせない!
短時間で撮影が可能なことや、出血を伴う疾患は一目瞭然腫瘍などもすぐわかります。だから脳外科疾患を疑ったらまず初めに行うことが多い。

ただ脳梗塞の場合、脳細胞に血液が届かなくなった状態が数時間続き、脳細胞が死んでしまったとき黒く見えるので、麻痺やしゃべりずらさなどの脳梗塞を疑うような症状がでて数時間以内にはCT検査に映らないことが多い

そこでMRIの登場です
MRIはCTに比べ検査の条件を変更することで色々な写真の撮り方ができます。もちろん早期でCTに映らなかった脳梗塞の発見が可能です。
脳梗塞の場合、症状が出た時間、もしくは症状がなくいつもの生活ができていた時間(これを最終健常時間ということもあります)が重要!!!
この時間から4.5時間以内であれば、脳梗塞治療薬の投与が考慮されるのです。患者さんの生活の質の維持のためにも、私たち救急ナースがこの時間確認を確実に行えるよう神経を使い、可能な限り早急にMRIまで移動が行えるよう各部署への連絡を行うのです!

覚えてほしいワンポイント!
脳梗塞を疑う症状(一方の麻痺・呂律が回っていない、急に一方の眼が見えなくなったなどなど)がある患者さんを見つけたときは
症状の出現した時間、もしくは症状が確実になかった時間の確認が大切!

MRIにもデメリットはあるので、そこにも注意は必要です
・検査に最低でも30分程度はかかるため、全身状態の安定しない人じっと検査を受けることができない人に行うことは困難
・強い磁気が発生しているため、MRI撮影中患者さんになにか起こっても、すぐに部屋へ飛び込んでいける場所ではない

など各検査のメリット・デメリットを考えて、ナースに何ができるだろうと考えることは必要ですね!
どうして看護師に画像の知識が必要は少し理解できたかな?

看護師になったときにも必ず使える!
もし受け持ちをしている患者さんが、11時の検温の時には何もなかったのに、ナースコールがあり、部屋に行ってみると、、左手と左足に麻痺が出ている⁉ そんなときあなたはどんな行動をしますか?


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