ごきぶりポーカーは運ゲーなのか?
負けたくないボードゲームでごきぶりポーカーの名前をあげたときに「え、あれ運ゲーじゃん」と言われたことがある。
世の人は「運ゲー」という言葉をよく使うが、自分は基本的に運ゲーという言葉が好きではない。
なぜならどのゲームも勝率を少なからず上げる方法があると思っているし、勝率を50%から51%にすることにボードゲームへの楽しさを見出しているからである。
余談だが自分は本気でじゃんけんの必勝法を考えたことが10回はある。(未だ見つかっていない)
ボードゲームの本質は楽しむこと。これは多くのボードゲームプレイヤーが話すことだが、彼らはあまり勝ちにこだわってプレイしない。
自分の中でボードゲームの本質は勝つことである。
上記を裏付ける決定的な現実に「ボードゲーム体験記」のnoteは腐るほどあるが、「ボードゲーム攻略法」の記事はほとんどないというものがある。
このどんなゲームにも攻略がサジェストされる世の中に、ボードゲームだけ攻略法が全くサジェストされないのだ。
これから書くものはこのゲームの完全攻略マニュアルである。
運実力配分
運:5%
実力:95%
自分はこのゲーム、50回くらいはプレイしているが、過去に一度も負けたことがないし、リーチになったことすら1回しかない。
基本的な行動指針を持ち、それに従ってプレイすれば基本的に行動指針を持ってないプレイヤーには勝てるのである。
基本的な行動指針
行動指針1
基本的に、確度が70%を超えない限りはカードを見ることを選択する
行動指針2
次に回す相手は特殊な状況を除き、残っているプレイヤーの中で一番カードを見る選択をしそうなプレイヤーに渡す
まず、このゲームのリスクについて考えよう。
・自分の関与しない宣言でカードが開かれた
自分がカードをもらう可能性は無い
→リスク0%
・自分が受けたカードを宣言した
当たる確率を50%とすると、カードをもらう確率は50%
→リスク50%
・自分が受けたカードを見て回した
相手が更に見る確率は50%
相手が宣言して外す確率は25%
相手が宣言して当てる確率は25%
→自分がカードをもらう確率は25%
→リスク25%
お分かりだろうか。
なんと見るという選択をするだけでカードをもらう確率が半分になるのだ。
見るだけでリスクが半分になるのであれば、相手がなんと言っていたかなんてもはやどうでも良く、基本的に自分の行う行動は「見る」一択になる。
また、ルール2に関してカードを見てくれる確率が高いプレイヤーにカードを投げたほうが、自分がダメージを受ける確率がより低くなるのはいうまでもない。
ちなみに自分は「このゲーム、基本的に見たほうが有利なんだよな」ということだけあらかじめ伝えてこのゲームを始めることが多い。
そうすると、比較的頭の冴えるプレイヤーの方が見てくれる確率が高く、そういうプレイヤーを探して投げている。
このとき、「基本的に見た方が有利」というのを若干、それこそ10%程度有利なんだろうと考えるプレイヤーが多く、その現実とイメージのギャップこそがこの必勝法の肝とも言える。
実はこのルール2つだけを実践するだけで既にもうごきぶりポーカー初心者には負けないくらいの実力があなたには身についている。
しかし、これだけで終わってしまってはごきポガチ勢(いるのか?)に笑われてしまう。
なお、筆者は周りに同じくらい熱量のあるプレイヤーがいなく、ただひたすら初狩りして負けなしを誇っているだけの井の中の蛙野郎であることをここに明かす。そのため、本当の必勝法が既に確立していた場合は容赦いただきたい。
確度を上げる条件について
ルール1で出した「確度が70%を超えない限り」の確度とはもちろん、宣言する際の根拠である。
もちろん、なんの根拠もない状況で宣言する場合50%であり、このゲームを運ゲーなどと言う人は、すべて50%の確度で宣言していることが窺える。
①お前からそれ出てこなくない?パターン+10%
例えばコウモリを2枚所持している人から「これはコウモリです」なんて宣言が出てきた場合、相手にとってリスクでしかないため、基本的にはほぼ間違いなくコウモリでない。ただ、このゲーム、パッションでやっている人が多く、その常識が通用しないのも事実で、10%程度の確度に留めておいた方が良い。ただ、確度60%でも、自分がコウモリを受け取って痛くない場合は基本的に宣言した方が良い。
もちろん、6種類持ちが7種類目を宣言してきた時も同じことが言える。
②ハンドでブロックパターン+10%
自分の手札に3枚以上あるカードで場にも2枚以上出ているカードが宣言された時。
枚数の関係でやはり嘘であることの方がどうしても多いのと、受け取っても自分が複数持っているためそこまで致命傷にならないと言う理由で宣言寄りになる(もちろん○○でないの方)
ただ、自分の複数持っているカードはできたら攻め(相手が2枚溜まったタイミングで連投するなど)に使いたいので、嘘かどうかはなるべく見極めたい。
③それ俺に投げるの?パターン+20%
例えば、Aさんがコウモリを2枚所持している状況で、Bさんが自分に「コウモリです」宣言をしてきた時。普通に考えて、コウモリはAに投げた方が美味しいため自分に投げてこないだろと跳ね返して良し。
④それ以外の外的要因1つごとに+10%
やはりトークゲームなので人それぞれ何かしらの癖や特徴がある。また、癖だけでなくカードの流れた展開も覚えておきたい。
AさんがコウモリといいBさんに投げた。Bさんは見て、自分にカエルだと言って投げてきた。しかし、Aさんはカエルを1枚所持している。
このような場合、Aさんがわざわざカエルを出すリスクがかなり低いため、
嘘である確率が極めて高い。
などなど、細かい状況は上げてもキリがないくらいある。
こういった多分○○な気がするな〜は10%と持っておいて、上記のパターンと噛み合った際に宣言するくらいの感覚でいるのがおすすめだ。
これだけで開けると開けすぎてしまうので、「○○だと思うけど、、一応見るか」の心構えが大切である。
気を付けること
このゲームをやるうえで一番気を付けなければならないポイントがある。
それは、自分の同種の2枚目を宣言されている時だ。
このゲーム、最も大事とも言えるポイントは同種2枚目を受け取らないことにある。
同種3枚目を受け取ってしまった人がどんな酷い仕打ちに合うかは皆さんご存知であろう。
しかし、このゲーム、3枚目を作らないように、と考えているようでは完全に遅く、2枚目を取った時点で相当なビハインド、罪を背負ったと考えて良い。
なぜなら2枚目を取得した時点で、周りからの攻撃を受け、自分の取れる選択肢も減っていくからである。
そして、このことを逆に言い返せば、積極的に他プレイヤーの2枚目を作る動きを意識することもとても重要である。
例えば、既にカエル、コウモリを持っているプレイヤーに「これはカエルです」とコウモリを投げることをお勧めする。
話を戻そう。
自分の同種の2枚目を宣言されている場合、
見るのが簡単ではなくなる。
なぜなら次プレイヤーがまともなプレイヤーであれば、自分に致命的ダメージを与えるために宣言してくる可能性が高いからだ。(そのため、まともなプレイヤーじゃなさそうな人がいた場合は見たほうがよく、そのプレイヤーに投げるのがベストな行動になる。)
この場合、「○○である」宣言は、確度60%もあれば実施した方が良い。
「○○じゃない」宣言は、確度80%くらいないとしない方が良い。
このゲーム、2枚目を受け取ることは1枚目を受け取ることの約5倍ほどのリスクであることを常に念頭においてプレイすることが大事である。
見た後のこと
当然、基本的に「見るプレイ」をしていくため、ゲーム中、宣言するより、「これは〇〇です」という頻度の方が多い。
基本的に嘘をつくのが苦手で、これを言うのが下手だから宣言しようというプレイヤーも少なくなかったりする。
コツは基本的に自分にカードが向けられているとき、これが本物か、偽物かで悩んでいるのではなく、めくる前に本物だったら何というか、偽物だったら何というかを大方決めることである。
めくってしまってから考えては情報が落ちるポイントとなってしまうため、人とは別のタイミングで考えるのだ。
そうすることで落ち着いて論理的な思考ができ、他人に苦しい選択を強いることができる。
基本的な投げ先だが、
優先度①:とりあえず見てくれそうな人
優先度②:このカードを貰ったら厳しい人(すでに1枚以上所持している人)
この二つだけ考えておけば良い。
嘘か本当かは頻度を調節してミックスしたほうが良いため、完全ランダムが良い。
手札の切り方
まず自分から宣言しよう、となったとき、まず何から出すべきかと困ると思う。
複数枚所持しているものは基本的に自分の情報、他人への攻めカードとして使うため、一切出さない方が良い。
そのため、一番最初は1枚しか持っていないカードを出すのがセオリーだ。
(ちなみにこのセオリーが浸透した場合、最初に出すカードは1枚しか持っていない可能性が高く、これも情報になる。)
そして、自分の複数枚持っているカードが場に出て、誰かが受け取った時、
これはかなりキルチャンスとなる。
積極的にそのプレイヤーに2枚目を押し付けるようにする。
ちなみに、2枚目を押し付ける際は基本的に嘘をついた方が良い。
貰う側の気持ちに立つと、なるべく貰いたくないため、正で宣言してくる可能性が高いからである。
まとめ
ここまで読んでくれたあなたはもうごきぶりポーカーというゲームで負けることはないだろう。
このnoteの影響で自分に土がつく日を楽しみにしたい。
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