【パリ五輪】フェンシングの躍進
オリンピックも陸上が始まって一層の盛り上がりを見せていますが、
日本勢の意外な活躍もありました。前半戦の代表格はフェンシング
だと思われます。
フェンシング起源は中世の騎士たちによる剣術にあるとされており、
使用する剣・ルールがそれぞれ異なる「フルーレ」「エペ」「サーブル」の三種目があります。その違いは↓こんな感じです。
当然のごとく欧州で盛んなスポーツであり、強豪国は発祥のフランスを中心に、欧州勢が圧倒的に強いスポーツです。そんな中、転換点となったのが、
2008年北京五輪の太田雄貴が日本人として初の銀メダルを獲得したことです。
マイナースポーツが強くなるのは、まず誰かが結果を出すところから始まります。今でこそ国際試合をゴールデンタイムに放送する卓球も、つい十数年前までは、放送すらない競技だったのです。きっかけは国民的人気選手となった福原愛の存在が大きかったと思います。
フェンシングにおける太田雄貴は、福原愛のような存在となったわけです。
マイナースポーツであるフェンシングの競技人口が増えるきっかけにもなったでしょうし、今回金メダルを獲った加納虹輝は太田に憧れてフェンシングを始めたと言っています。
パリ五輪でフェンシングは、個人戦で加納虹輝が金メダル、団体では男子フルーレで金メダル、エペで銀メダル、女子団体ではフルーレとサーブルで
銅メダルと大躍進を果たしています。女子の江村や東は元々実力者なので、
この辺が個人でメダル獲れると女子ももう一段上に行ける気がします。
お家芸の柔道が男女団体で計15種目で3個の金メダルに対して、3種目×男女×個人・団体で12種目のフェンシングで金2個はどれだけ凄いことか。ちなみにもう1つのお家芸体操も金3個ですから、堂々と胸を張れるレベルですね。
水泳が壊滅してメダルハンターが減っている中、フェンシングの活躍は
新たな伝統へと発展させるきっかけになっています。次回のロス五輪では、
男女個人のスターが更なる飛躍を遂げて欲しいと思います。
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