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わたしは普通自動車免許を取った

前回:教習所日記(6) 卒業まで|R-9|note

先週の木曜日に教習所を卒業し、週末を挟んで月曜日の今日、県の運転免許センターへ行って学科試験および免許の交付を受けてきました。少し空いたのは、神奈川県では感染症対策のアレで基本的に学科試験はオンラインでの予約制になっており、一番近い日程は埋まっていたのと、加えて原則平日しかやっていないんですね。

神奈川県で免許センターというと「二俣川」がその代名詞で、自動車免許を新たに取ろうというわたしにとっても、実は馴染みがないわけじゃない。大学出たての23歳のとき、クラブでのIDチェックに必要な身分証欲しさに原付免許を取りに行ったのがやはりこの二俣川の免許センターなのでした。

駅から「運転試験場通り」を歩いていく

朝は6時起き。現地で8時半から9時の間に受付を済ませないといけないことになっており、学科の教習で覚えたあれやこれやを思い出しながら電車に揺られる。

驚いたのが、すっかり建て替わってピカピカの建物になっていたこと。なんでも、2018年に新庁舎へ移転したのだそう。20年近く前のイメージでは、中は蛍光灯に照らされた薄暗~い寂しい建物で、スピーカーの呼び出し音のテープはヨレているわ、まさしく昭和の遺構といった風情だったのですが、今回行ってみると完全に様変わりして、吹き抜け・ガラス張りのめちゃめちゃ明るいモダンな建物になっていました。警察の施設なので写真撮影はできなかったけれど、まるで空港のロビーのような雰囲気。

本免学科試験

そしてまた受付の手順も、ほとんど空港のチェックインのようなスムーズな流れ作業。事前に用意した必要書類を出すと視力検査があり、札を渡されて指定された試験室の番号のある席に着席する。自分と同じように教習所を卒業した人を対象とした学科試験で、この日はだだっ広いひと部屋に100人くらいが入っていた。

試験はイラスト問題5問(配点2点)を含む95問で、100点満点。仮免の学科試験と同じく、MUSASIの模擬問題よりはだいぶ易しい水準で、全体的に危なげなく回答できました。これに比べたら教習所の効果測定のほうがよほど難関だったし、教習からあまり期間を空けずにここまで来れたのも幸いしました。すぐ忘れてしまいそうな積載の制限の数字問題もやっぱり出た。

試験後はいったん退室して、証紙を購入するなど所定の手続きを済ませたあと15分ほどで戻って結果発表。合格番号の発表も、昔みたいに専用の表示板だか電光掲示板に順番に出るのではなく、備え付けの液晶画面にパッと出る。131、あった。全体の9割くらいが受かっていたみたい。

免許交付までの流れ

その後の手続きも完全な流れ作業で、返却された書類をもとに写真撮影。とにかく人数が多いし、こっちにとっては一生に一度か二度のことと思っていても、職員にとっては毎日のことだから手際よくやる。写真映りを気にして鏡を見たりする余裕なんかなく、ちゃっちゃと終わる(こうして微妙な顔写真の免許証が生まれる)。

交通安全協会のお話やなんかを聞いているうちに、ものの数十分で免許証は出来上がってきて、仮免許と引き換えに、そして原付免許のある自分の場合これも返納して、新しいものを受け取ったらもう帰れる。午前中のうち、11時半ごろにはすべての手続きが完了しました。

昼は、せっかくなのでいつか行ってみようと思っていた二俣川のべトナム料理の名店「さるちゃん」さんのランチへ。何年か前、代々木公園のベトナムフェスでの店舗対抗フォーのコンテストで優勝したのを覚えていて、でもなかなか二俣川まで行かないよな~と思っていたのが、ようやく叶いました。ちょうど運転試験場通りの駅との間くらいのところにあるお店なんだ。

やさしい味の鶏肉のフォー、めちゃうま

運転免許を取ってみて

そんなわけで、足掛け2ヶ月に渡ったバタバタもひと段落。ようやく肩の荷が下りました。

結論としては、40過ぎても車の免許は取れた。取るだけなら別にいくつになっても遅すぎるみたいなことはない。ただ、お金と時間はそれなりにかかるので、そのあたりの調整ができるならの話…。そこまでして取るメリットがあるかどうかは人それぞれ、生活環境に対する車の位置づけの違いにもよると思います。

わたしはほんの最近まで車に全然興味がなくて、なんなら一生運転しないものと決めたつもりでいたので、まさか自分が免許を取る日が来ようとは、と今でも思っています。初めて教習車のアクセルを踏んだときの驚き、修了検定の緊張感、路上で手に汗握ったハンドル、そして見知った近所を教習車で走ったときの新鮮さ。それぞれが刺激的で、記憶に残る日々でした。

原付からなのでそのままゴールド免許でした

でもまあ、ここからが本当の経験を積んでいくスタートラインではあるので、取ったからには乗りたいし、ペーパーじゃなくいつでも乗れるようにはしておきたい。少なくとももう、いつかのように夢の中で運転することになっても、アクセルとブレーキの位置では迷わないと思います。

一連のnote記事は下記のマガジンにまとめました(全8本)。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。安全運転に努めます。


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