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20年越しのMy Way(日記)

5月の連休明けからの日記。

先日、Akufen(アクフェン)の2002年のアルバム"My Way"をようやく手に入れました。発売当時に買いそびれてからというもの、いずれCDで持っておきたいなと思いながらもずっと入手困難で、なかなか中古にも出回らなかった作品。とはいえ、一部のレコードのようなはちゃめちゃなレア盤というほどでもなく、本気で探せばフリマサイトでもなんでも買えたみたいなんだけど、ただ機会を逃していたというだけ。急に「そういえばあれ欲しかったな…」のようにして思い出した。

買うなら本当はアーティストに還元したいけれど、あいにく本作はダウンロード販売もなく、新譜を手に入れる手段はない。こういうとき超便利なのがブックオフオンラインで、商品名で検索すると全国の店舗のどこになら置いてあるという情報がリアルタイムに確認できるのですね。わたしが見たときは3店舗(全国のブックオフのうち3店舗…!)にだけあって、一番近かった世田谷砧店まで、ランチがてら足を運んでみた。

あった

ブックオフオンラインの検索、実際便利ですよ。店頭の膨大な棚から目当てのCDを探し当てるのすごく大変だし(だいたい、そういうときに限って欲しいタイトルの名前がすぐ出てこない)、探しものが分かっていれば事前にピンポイントでチェックしておけるので。

ところで本作、レーベル公式の配信こそないものの、Akufen本人が自主的にSoundCloudに全曲アップロードしているのです。8年前に。なので、聴くだけならここで聴けるんだけど、いつまであるかわかんないし。

2002年、テクノDJのわたしにとってもAkufen登場の衝撃は大きかった。特に4曲目の"Deck The House"。ラジオをダイヤルを捻ってがちゃがちゃザッピングするようなノイズが、声や音の切れ端が、いつのまにか音楽になっている…聴いたことないタイプのハウスでした。時代的にクリックハウスのハシリのように評価されることもあるけど、個人的には後のミニマル/クリックの潮流とは直接関係ない、素直なディープハウスだと思っています。ベースラインがめちゃめちゃファンキーなんですよね。

本人はライナーのなかで、ここで実践している新しい手法を「マイクロサンプリングmicrosampling」と表現しており、サンプリングという行為に並々ならぬ研究と情熱を注いでいたことがわかる。このライナーノーツを読めただけでもCDを買ってよかった。

Anna Kaufen - Drive-In/Drive-Out EP (2002)

今回Akufenを思い出したきっかけというのが、このさらに数日前に自転車で出かけた先のハードオフで、Anna Kaufen名義のレコードを見つけたことでした。このA面の"Who Cares"がまたAkufen節の傑作。この曲はデジタルがあり、DJでも何度か使ったことがある好きな曲です。

いやあ、あれからあっという間に20年経ってしまったね。

世田谷ぶらり散歩

ついでに、普段めったに行くことのない世田谷近辺をお散歩。砧公園は地図で見た印象の5倍くらい広く、平日午後ということもあってか全然人がいない。都内にこんなに緑あふれる静かな公園があったなんて知らなかった。

奥へ行くと、天然芝の広場がいくつもあるんですね。手入れはされているんだろうけど、そもそも人工的なオブジェクトが少なく、外国の公園みたいな雰囲気。とても気持ちの良いところでした。

高台のほうへ抜けると、大きな冨士見坂のある住宅地。見たことないような豪邸が立ち並ぶエリアで、地元の風景とはまた全然違って楽しめた。たまには急によく知らないところを散歩するのもいいな。この日は調子に乗ってだいぶ歩いてしまい、結局帰っても仕事にならなかった。

渋谷、秋葉原

週末は友達のパーティーで秋葉原へ。途中、渋谷に寄った。

JR渋谷駅の工事は下のほう残したまま進めるのかな。久しぶりに降りたら桜丘町あたりの再開発もだいぶ進んでおり、建設中の真新しいビルがにょきにょき生えていた。レコ屋と楽器屋をいくつか見て回る。

アニメイトの美兎ちゃんBD関連の展示を見に寄る。ハイコンテクスト…! 一応説明を試みると、にじさんじのバーチャルライバー月ノ美兎(右)が動画コンテンツで活用している実写アバターが謎ノ美兎(左)で、今回のものは新作ライブBDの宣伝のために撮影OKで出している公式展示です。これがにじさんじだ。

秋葉原へ移動し、MOGRAではお馴染みの硬派テクノパーティー「秋葉原重工」。自粛だのなんだので2年以上会えなかった顔ぶれに再会したり、オールドスクールなテクノがガンガンにかかる回で、ノスタルジックな気分になってしまったね。

遠くへ移住するフミアキさんは、KURAYAMI名義でのしばらく見納めのライブコーディング。このMOGRAのマッシブな出音と超明るい3面スクリーンあっての貴重なパフォーマンスでした。

見渡すと若いお客さんもけっこういて、秋葉原でテクノを掲げてもう長いことやっている「重工」のさすがのネームバリューを感じた。思えば自分の20代のころの遊び場に40代の客はほとんどいなかったと思うし、我々がこの先お爺さんになっても遊びに行く限り、クラブはもっと幅広い年齢層の入り混じったカオスな場所になるのでしょう。楽しいね。

バラがきれい

裏庭のバラとカルミアです。かわいいね。
なんだか寒かったり暑かったり、雨がちでこのまま梅雨かと思いきや、からっと晴れが続いたりする、そんな日々です。

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