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乱高下(日記)

関東にも雪が降ったかと思えば20℃超えのぽかぽか陽気、と思いきや今日また真冬に逆戻りと、気候に翻弄される日々です。

今年は確定申告を早々に片付け、おかげで穏やかな連休を過ごしています。とはいえまあ、昨年度分はどうにか消費税免税事業者でやり過ごしたけれど、この先インボイスどうするかな…みたいなことは考えてしまう。

ヘッドフォン修理の顛末

普段使いにAKGのK240MK2というヘッドフォンをここ1年ほど愛用しているのですが、先月のある日、急に片側から音が出なくなった。ハウジング部分を軽く押すと復活することから、どうも断線か何か、内部での接触不良が疑われるような症状。さほどお高い製品ではないとはいえ、記録を見ると購入したショップ側で3年保証がついていたので、ダメもとでメールフォームから修理の問い合わせをしてみました。

金曜日に問い合わせて、送ってくれというので土曜に送ったら、月曜に直ったという連絡が来て、火曜に届いた。実質2営業日対応。早くない!? もちろん保証期間内だし送料もあちら持ち。考えうる限り最速で直ってきて、サウンドハウスさんのサポート体制に恐れ入ったというお話でした。

今どきは保証書が残っていなくても、購入時のメールに注文番号などが電子的に残っているのでなんとかなる。あとこれ、輸入代理店の保証がついていてもAmazonとかで買っていたらこうスムーズにはいかないことは目に見えているから、やっぱ餅は餅屋、楽器は楽器屋さんよねとなる。

『忍びの家』を観た

Netflixの新作ドラマ、『忍びの家』全8話がおもしろかった。去年の『サンクチュアリ』もそうだったけど、たまにこういう作品が来るのでなかなかネトフリをやめられない。

特に事前情報もなく、へ~日本オリジナルでニンジャものをやるのかという感じで観始めたら第1話が大変おもしろく、引き込まれた。ストーリーテリングが巧妙で、複数のキャラクターによって多層的に進行するエピソードと、それによって示される「謎」の開示の仕方が上手いのです。主演と共同プロデューサーを務めた賀来賢人さんがインタビューで仰っている通り、くどくどした説明セリフが全然ない。ビシッと構図の決まった画面と、たっぷり間を取った静かな演技だけで語っている。現代×忍者×家族という、それぞれはありふれたテーマであるのに、組み合わせの妙でこれだけおもしろくできるのは驚きでした。

君主に仕えるべき「忍び」(本作の忍者たちは一貫して自らを忍者と呼ばず忍びと呼ぶ)が抱える、厳格な組織や規則といったものと、現代的な自己実現の価値観の狭間で起きるリアルな葛藤。それは、イーサン・ハントやジョン・ウィックが家族を持ったときに生まれた葛藤と同種のものなのですが、本作では初めから舞台を「家」にしていることで、そうしたアンビバレンツな瞬間を多種多様に描いている。ユーモアをふんだんに取り入れつつも、筆が自ら笑っているような寒いノリは全然なく、終始マジなのが良かった。

わたしは、最終話で示された結論には別の解もあったのではと思っていて、唯一腑に落ちない部分ではあるのですが、それが何なのかはぜひ観てみてほしいです。話が進むごとにどんどん狂気と外連味を増していく「忍者管理局」という組織、怖いですよ。おすすめ。

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