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カホンへのあこがれ(雑記)

レビューや感想文のようなまとまった記事ではなく、まして「今日どこへ行って何した」みたいな日記でもない、特定のトピックについてぼんやり思ったことなどを備忘録的に短くメモしておく場所がほしいなと思い、今後は雑記としてマガジンにまとめていくことにしました。Twitterのツイートをちょっと長くしたような感じの、おやつ感覚の記事です。

子どものころからわりと打楽器が好きで、小学校の演奏会でボンゴだかコンガを叩いて褒められたのが嬉しかったし、もっと古い記憶では音楽家だった祖父と食べ終わった食器を箸でちゃんちゃか叩いたりするのも好きだった。ただ、中学生のころからは音楽的な興味が完全に電子音楽へ行ってしまったので、リズムマシンとか打ち込みだとかで、ドラムやパーカッションのような生楽器を習ったりなんてことはないまま大人になってしまった。

そんなわたしがカホニート(Cajonito)を買ったのは2016年のこと。

これはドイツのSchlagwerk(シュラグヴェルク)という有名なカホンメーカーが出している小型のカホンで、どういう楽器かというと、こんなふうに膝のあいだに斜めに挟んで叩くのだ。

カホンは前から興味があって欲しかったんだけど、けっこう大きい音が出るものだし、まったくの初心者が手軽に練習できるものはないかなと思って調べていたら見つけた。通販で1万円くらいで買えるものです。単に穴の開いた木箱のように見えて、片面にはちゃんと大きいカホンと同じような金属の響き線が入っており、スネアっぽいシャカシャカした音も出る。かわいく楽しい楽器です。

はじめのころはYouTubeのカホンレッスン動画とかを見て練習しました。完全に好きに叩いていいかというとそういうものでもないらしく、基本的に右・左・右・左と交互に、強弱と叩く場所を変えてリズムパターンを作っていく。この、交互にイーブンに同じリズムを刻むというのが意外に難しく、早く叩けば叩くほどダダダダダダというのがダダッダダッダダッとどちらかに偏りが出てしまうので、まず正確に交互に刻む練習をいっぱいする。

でもまあ、そんな地味な練習も飽きてしまうのと…あと意外にこのカホニートも加減なく叩くとそれなりにデカい音が鳴るので、なんだか部屋で遊ぶにも気後れしてしまって存分に練習できないまま数年経ってしまいました。

で今年、リフォームで部屋もずいぶん変わり、防音がだいぶ良くなったからまた気まぐれでカホニートを触り始めたら、久しぶりに楽しくなってしまった。難しいビートも練習したら少し叩けるようになって、そしたらまたなんだか本物の大きいカホンへのあこがれも湧いてきた。カホニートも良い音は出るんだけど、小さいからやっぱ最初のズンっていうベース音が出ないんですよね。

エントリーモデルだと2万円くらいからあって、いいな~みたいな感じでYouTubeとかを見ています。別にこれを買ってやりたい音楽があるわけじゃないんだけど、DJとか打ち込みの電子音楽にプラスアルファでなんかできると楽しいじゃないですか。ローランドがEC-10っていう電子カホン(!)を出してるのも気になるんですよね。

クラブミュージックが音楽をダンスに変換するのに対して、カホン(というかアナログパーカッション全般)はむしろダンスから生まれる体の動きを音に変換するような感じがして、脳のなかで矢印の方向が逆になったような刺激を感じる。今はまだこまごまと必要な買いものがあるので後回しになってしまうけど、フルサイズのカホン、いずれは始めたいのです。

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