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にじさんじの新人さん(雑記)

先日、うちにも今年4月に予約していた受注生産の「でびでび・でびる ぬいぐるみ」が届きました。

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見て、この箱詰めされたあくま

初めは、ぱっと見いまいち造形にピンとこなくてスルーしていたんだけど、「にじバラ」を観ていたらやっぱりこの大量生産の微妙なプロポーションもそれはそれでおそろしい(かわいい)なとなり、再販のタイミングで予約してお迎えすることにしました。

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確かに、頭部の立体感がいまひとつで斜めのアングルからだとでび様っぽく見えないこともある。でも、毛並みが思った以上にふわっふわで、細かい模様やアクセサリーも再現されており、決して価格に見合わない出来とは思わない。特に正面からの存在感や、後頭部から漂う哀愁はなんとも言えないものがあり、何よりあのでびちゃんが部屋にいるという確かな満足がある。壁に立てかけたらちゃんと足で自立してくれるし、定位置を見つけたらお酒とかをお供えしようと思う。

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ところで、にじさんじの新人ライバーさんのデビュー配信見ました?

グループの配信者も国内だけで100人を超え、ある時期はほとんど毎月の恒例行事だった新人さんのYouTube初配信。しかしこれも流行り病の影響は免れなかったのかしばらく途絶えてしまい、今回は2020年8月のセレ女の5人のデビュー以来1年弱ぶりの新しいにじさんじライバーの誕生とのことで、注目度も高かった。特に今年はにじさんじの看板とも言えるライバーが2人卒業してしまったあとなだけあって、個人的にも今後グループをどういう方向に持って行くのかなという興味はありました。

わたしの中では、VTuber…というか、とりわけにじさんじのバーチャルライバーさんに関しては、従来のタレント概念とほとんど同じ意味での「バーチャルタレント」として見ており、シンプルにアバターを前提とした演者さんの演技(RP)と、素人に近い人間によるリアリティーショウの中間のようなものとして捉えている。どこまで行っても人のおもしろさなのだ。

だから、新人ライバーさんのデビューというのは、新作アニメの新たなクールが始まるときのようでもあり、期待の深夜のAMラジオの箱番組がスタートするときのようでもあり、はたまた大御所のお笑い目当てで行った寄席に全然知らない前座さんが出てくるときのようでもある。

かと思いきや、もっとずっと身近に、同じ職場に新卒の子が入ってくるとか、同じクラスに転校生が来る新鮮さに近いみたいなところもある。リスナーの距離感としては後者かな?

それぞれのTwitterアカウントの投稿はYouTubeでの初配信より少し前に始まるから、キャラの外見やツイートの内容から、どんなライバーさんなのかなとあれこれ想像して配信を待つことになる。

それにしても、にじさんじの注目度が大きくなりすぎてしまって、初配信の同時接続者がいきなり6万人とか7万人とかだもんね。実際のところ、おそらくはデビュー以前に何かしらストリーマーとしての経験や実績がある方なのにせよ、まったく無名の若者がいきなり超満員のスタジアムの中央に立たされるみたいなことだから、そのプレッシャーは想像するだに恐ろしい。お笑いやバンドなんかで、小劇場で10人20人の客を相手して力をつけていく、みたいな世界じゃないんだもの。すごいよ。

例によってあらかじめ先に全員チャンネル登録してから配信日を待った。アクシアくん、ローレンくんはハキハキした今風の大学生くらいのさわやか系配信者って感じで、ほぼビジュアルイメージ通り。一方でオリバーくんはベルさんみたいな落ち着いたトーンの声でマイペースに活動してくれそうな好印象があり、レインちゃんはクール系お姉さんかと思いきや、5人のなかで一番ビシッとRPしてる歴戦のプロ幼女って感じで安心して楽しめた。

でまあ度肝を抜かれたのがレオス・ヴィンセントくんよね。このよく通る、圧の強い声! えにから、すごい新人を見つけて来たな…。

まず異様に気になってしまう謎めいた自作マスコットキャラクター「まめねこ」の紹介に始まり、フリップ芸、迫真の謝罪、付け焼刃的な即興の自己紹介のなかには丁寧語から繰り出される独特の卑屈さと相反する無根拠の絶対的自信みたいなイキリも感じられ、端的に言ってバーチャルバラエティタレントとしてのにじさんじの素質がめちゃくちゃある。しずりんからも加賀美社長とシェリンをフュージョンさせようとして事故った感じとか言われてたり、もうなんか、才能しか感じなかった。

からの、デビュー翌日の第2回目の配信が『超魔界村』のノーコンクリア耐久配信じゃないですか。生き急ぐな。わたしも配信開始の21時から観始めて、他の配信とかもハシゴしつつ2時くらいまで観てて、朝見たらまだやってたのでいやすごいなと思って。

初配信で別段ゲームの話もしてなかったのに、解説プレイできるほど超魔界村が異様に上手いのがもうおもろいんだけど、ずっとあの声量で喋り続けながらコメントとかも拾いつつ、ずっと楽しませてくれるのはなんなの。熱くはなってもキレたりもせず、普通にミスって情けない声出ちゃうし(ちょっとミミックさんとかにも似たかわいさがある)、休憩時間の雑談から感じられる、わりと身近に居そうなダメ系アラサー男子のリアリティもよかった。筋トレやってるのに体動かすの苦手とか、早起きしたり健康気にしてるのに喫煙者だったりして。耐久配信でヤニ休憩があるライバーさん、新鮮な感じだ。なんなんだ君は。

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ほかの4人にしてもそうだけど、この先どんなライバーさんとのコラボが生まれて、どんなふうに活動の幅を広げていくのか楽しみ。でいて、そんな変化が今日か明日の配信で起こるかもしれないみたいな、筋書きのない同時性のドラマがあるよ。にじさんじには。

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