見出し画像

【映画】キングスマン:ゴールデン・サークル

公開3日目、ほぼ満席の立川シネマシティの極上爆音上映で観てきました。いやー面白かった。前作が好きだったので自分のなかでは相当にハードルを上げてしまっていたのですが、易々とその上を飛び越えていった。だってあの悪のワクワクさんに花火という濃さ、そうそう超えられないと思うじゃないですか。あの続きを、よくこんなふうに面白く作ったなあ!

🍔 🍔 🍔

このシリーズ、スパイ映画と言いつつも潜入工作や交渉みたいなスパイ要素全然なくて、敵のとこ殴り込んでチョーカッコイイ小道具でカッコよく殺すみたいな分かりやすさがいいですよね。今回だと、強いて言えばフェスでライバルの元カノに発信機仕掛けるくだりがスパイっぽいけど、あそことかも最低の演出でゲラゲラ笑った。

そして悪趣味で下世話なブラックユーモアは、なんと言ってもラスボスのポピーさんに集約されていた。ハンバーガーのとこ、ほんと最低で最高だし、エルトン・ジョンの扱いとかも…。大物ゲスト枠でちょい役で出ているならまだしも、基本最初から最後まで出ずっぱりで、エルトンが出てないゴールデンサークルがもう考えられないレベルでした。

シナリオも異様にハイテンションで、普通たぶんシナリオ会議とかで「さすがにそこまでは…」と却下になるような案が、いいじゃん!やろうよ!キングスマン壊滅させようよ!みたいな軽い感じでグイグイ来る。なので、今回主人公サイドもけっこうスナック感覚で犠牲が出るんだけど、妙にあっけらかんとしているというか、そのノリが合う合わないはあるのかもしれません。

たしか前作が出たころ(2015年)、「犬が死ぬ描写があるかどうか」というような"地雷"を集合知で判定してくれる映画レビューサイトDoes the Dog Die?が話題になったのを思い出して見に行ったら、今作はこういう判定結果なのでした…。

Kingsman: the Golden Circle | Does the Dog Die? https://www.doesthedogdie.com/items/4969

🍔 🍔 🍔

にしても、アクションシーンに関してはどうやって撮ったの!みたいなカットの連続。CGっぽいかと言われるとCGっぽいんですよ。めちゃめちゃ。なんだけど、それはCGじゃないと物理的に再現不能なのが分かるからで、逆にどこからが実際に物理現象を物理カメラで撮影したのかとなると、もう素人には全然わからない。視覚刺激に全振りしたような映像、まさに見る麻薬という印象でした。

でいて、酒場でドアロックガチャってするシーンや、ハリーとエグジーが鏡ごしに会話するシーンみたいな前作のリフレインをものすごく丁寧にやっていて、しかもそれぞれ今作のシチュエーションならではのアレンジがちゃんと施されていて、ぐっと掴まれました。

隣に座ってた若い男の子たちが終始ゲラゲラ笑っていて、でも私もだいぶ笑ったし、なんかだいたい劇場内もウケるポイントでリアクションが大きくて、映像や音響もそうだけどやっぱ映画館で観てよかった。ライブ感ありました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?