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Twitter後に備えて

昨晩遅くからTwitterのタイムラインが見られなくなってしまいました。

今朝になってもWebブラウザ版からはアクセスできず、Androidアプリからは見られる状態になっていましたが、どうやらそれも一時的なもののようで、一日当たりのAPIの上限に達したら見られなくなりそう。下記の記事などの推定の通りなら、普段使いの雑多な情報のハブとしてのTwitterタイムラインの機能はこのまま終わっていくのかなという印象です。

突然のことではありましたが、昨今の動向からすればこの流れが避けられないものであったのはある程度明らかで、一定の備えはできていた。Twitterで繋がったおおかたの友人とは別の連絡手段もあるし、このnoteだってそうだし。良い機会なので、わたしへの連絡手段をまとめておきますね。

R-9 (@epxstudio / @epxstudio_nj)

note: ここ
サイト:https://www.epxstudio.com
メール:r-9@epxstudio.com
Discord:epxstudio
Misskey:misskey.io/@epxstudio

Twitterのない世界で

今回の件が解消したとしても、おそらく根本的な解決にはならないのでしょうから、度々また不都合が生じて、だんだんと人が離れていくのでしょう。特に悲観的なわけでも感傷的なわけでもなく、Webサービスの栄枯盛衰ってそういうものですよね。それこそもう、居場所のように感じていたCGIのBBS群が途絶えていったところから、mixiから人が居なくなるときもそうだし、RSSリーダーが使いものにならなくなっていった頃も不便だったし…。

一方で、Twitterの代替の有力候補と言われたWebサービスが現れては消えていった歴史もある。Misskeyはどうなるかな。一応ioにアカウントはありますが、案の定今朝から重くなっていて、個人運用のものを利用させてもらっているという引け目もあり、あまり積極的に利用しようという気にもなれない。本命のBlueskyはまだかな。

それにしてもまあ、この十数年のあいだ、情報の摂取をTwitterに依存していた部分が大いにある。日中の仕事中もオフの余暇のあいだも、だいたいTwitterタイムラインのタブは開いているから、そこから得る情報を常に浴びている状態でした。同じ活字中毒の方ならお分かりの通り、視界に入る文字を片っ端から読むのが好きな人間にとっては、いつも新鮮で、なにか楽しげな文字列が流れてくるTwitterとそのインターフェイスは相性が良かった。その湯水のごとく浪費していた情報が、蛇口をひねってもポタポタとしか流れなくなってしまったのが今です。

わたしとTwitter

最初にアカウントを作ったのは忘れもしない2007年の4月。最初の会社にアルバイトで入って、駆け出しのWebデザイナーとして業界の情報を集めていたところ、SXSWで話題になったTwitterが面白そうだぞということで、新しもの好きのWeb界隈で急速に流行りだしたのですね。とはいえ、当時は社内でもそんなに使っている人はいなくて、むしろ趣味の音楽まわりでわっと広がって、その年のうちにmixiから一気に人が流れていったのだったかな。

しかしTwitterにおいて何と言っても大きかったのは、『ニンジャスレイヤー』との出会いでした。2010年に始まり、現在まで13年間連載しているこのWeb小説は、140字区切りのグルーヴと、タイムライン上の読者による「実況」によって育ってきた、まさにTwitter文化の申し子。わたし自身も本作にハマって実況専用のアカウント(@epxstudio_nj)を作ったばかりでなく、いくつも同人誌を作ったりファンイベントに参加するなどして、ここで得た人との繋がりがたくさんあります。少なくともこれは、Twitterがなければ丸ごと得られなかったもの。

ニンジャスレイヤーに関して言えば、今回のTwitterトラブルがちょうど連載の大きなシーズンとシーズンの間に起きたことで、いいところで途切れて興醒めみたいにならなかった点が不幸中の幸いでしたよね。連載のポータルも既にnoteに移っているし、ファンコミュニティもDiscord上にあるし、当面の支障はなさそうです。読者としては、ニンジャが連載されるところについていくだけ。

なにかと不便になりますが、Twitterが滅んでゆく世界にも適応していきたい。今はまだイーロン・マスクというイモータン・ジョーが巨大レバーを倒すごとに流れるわずかな水に群がる一員でも、この電子的ディストピアを、トゲトゲ肩パッドを着こんでサヴァイヴしていきましょう。

記事の写真は先月ズーラシアで撮った青い鳥(オウギバト)。

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