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教習所日記(4) 初めての路上

前回:教習所日記(3) 仮免許取得|R-9|note

仮免許を取って2日後、早くも第2段階、路上教習のスタート。今週はあらかじめみっちり予定が入っていまして、学科も技能も盛りだくさんの内容でした。4日間で学科を8時限、技能を6時限進めた。仕事も普段通り入れているから、全日程を通して今が忙しさのピークかもしれない。ここを乗り越えさえすれば、卒業が見えてくるはず…!

初めて教習車で路上に出る

それにしても、ほんとに第2段階の最初の技能でいきなり路上に出るんですね。今まで所内をゆ~っくりグルグル回っていたのが、多少車の操作ができるようになったからって、急に本番に放り込まれる怖さよ。もちろん、隣の席では教官がいつでもブレーキ踏めるようにしているし、危険があればその都度フォローしてくれるんだけれども、いざやってみるとハンドルを握る両手の手汗ヤバいし、マスクしてても喉カラカラになる。

最初何が怖いって、まず時速40km出すのがめちゃめちゃ怖いんですね。所内では修検で一瞬35km/h出すのまでしかやったことないから、制限速度40の道をその速度をキープしながら走るというのが未知の感覚で怖かった。メーター見ながら、エッもっと踏んでいいんですか? もっと!? みたいになる。

また、それをキープするというのが難しくて、所内のように平坦な道ばかりではないから、上り坂では思った以上に踏まないと40出ないし、逆に下りではスーッと転がって簡単にオーバーしそうになる。レースゲームとかだと、アクセルは同じ量踏んで(トリガー引いて)いれば同じスピードをキープできるから、このへんの感覚は全然違うなと思う。アクセルの加減って本当に繊細なんですね。

そして右折! 知識で知っているのと体感で感じるのは全然違って、対向車線を跨いで右に曲がるのって、こういうところを見てこのタイミングで行くんだ、みたいなことは教本で読んだだけでは分からなかった。いや、頭では分かっていたつもりだったけど、分かってなかった。教えてもらって、そしてやってみて腑に落ちた。

その次に、街中の情報量の多さですよ。標識・標示はあるわ、路駐は避けなきゃいけないわ、歩行者がどこをどう渡ってくるか目を皿のようにして見ていなきゃいけないわで、ワーッと情報が降り注いでくる。

自分は運動能力がいまひとつで、かつ性格的には慎重なほうなので、何事もゆっくり行けば冷静に対処できる自信はあり、実際に自転車に乗っているときはそんな運転をしている。でも自動車だと、車線を流れるスピードを乱すわけにはいかないから、遥かに先の情報まで読み取りつつ、減速せずに判断しないといけない。車線変更なんかは特に難しく感じます。

それでも、1回目よりは2回目、2回目よりは3回目のほうが慣れてくるという感じで、だんだんと分かってきた手ごたえはある。まだイレギュラーな事態に対処できる自信は全然ないけど、これまで全くなかった「自分が車を運転しているイメージ」が朧気ながら見えてきたのは大きい気がします。

路上教習コース、6回乗ると3つくらいのルートを回らせてもらえるんだけど、地元だからどれもよく見知った道で、母校の小学校はあるし、かかりつけの病院はあるし…免許取ったらほぼ間違いなく乗り回すあたりのご近所。車から見る景色はまた全然違う。こういうところを自分の運転する車で走るのは想像したこともなかったなあ、などと思いつつ。

第2段階の学科教習

学科は学科で、第1段階でやった道路交通法関係のルールの部分から一歩進んで、運転時によく遭遇するモデルケースへの対処法や考えかた、車のメンテナンスやタイヤ交換、事故の怖さなどなど、より具体的で実践的な内容へ移ります。この先テストも2回あるから、まだまだ油断できない。それでも、仮免という関門をひとまず突破したからか、第1段階の学科よりも幾分リラックスした雰囲気で進めている感じはあります。

入校時のオリエンテーションに続けて受けた運転適性診断の結果の分析はなかなかおもしろかった。いわゆる「OD式安全性テスト」と言われるもの。

テスト自体は一般的な知能テストみたいな、一見運転とはまったく無関係そうな図形や記号に関する認知と対応のスピード勝負の問題が続くので、それはそれで楽しんだのだけど、そこから導き出される診断結果がまたすごい。合ってる。根はまじめなんだけど、時々急に雑になるとか、慎重すぎて判断が遅れるとか、これがほんと18、19で免許取りにきた子だったらキャッキャできるんだろうけれども、この歳になるともう運転とかを飛び越えて、人生について考えさせられてしまうな。

でもまあ、運転適性は問題なさそうなので、技術と判断力を養うべく…というかそれ以前にふつうの運転にふつうに慣れるべく、この先もせっせと教習通います。頑張ろう。


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