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勝負は問い合わせから始まる(No.195)

「プレゼンを受ける側」も
やってきたから
「プレゼンする側」が成功する
やり方もわかると唱えてきた
天野です。

プレゼンをと聞いて多くの方
がイメージされるのが広告の
取引に多くの広告会社が
応募するものではないでしょうか。

数多くの候補から1社だけを
選ぶスタイルを競合コンペ(ティション)
と呼びます。

提案してもらうために
広告主側が希望する会社を
集めて一斉に説明する場を
オリエン(テーション)
と言います。

大きな広告費を獲得するために広告
関係各社は、まずはオリエンに
参加するため、主催者にメールや
webのフォームから連絡を
取ることになります。

と同時に関連資料も請求すること
になります。

私も担当者として何度となく
中央官庁にこの資料をもらいに
行ったものです。

そして、民間企業の広報・宣伝
担当の時は参加を受け付けたり、
コンペの進行をやってきました。

実際はオリエンをしてから2週間後
くらいにコンペをやって、その
数日後に各社にお返事をする
ようなスケジュールです。

けれども、この流れを何度か
経験すると、オリエンの希望を
受け付ける時点でどの会社が
合格するか、どの会社は箸にも
棒にもかからず落選するか、
なんとなくわかってきます。

落ちてしまう会社は連絡の内容や
言葉遣いがずさんだったりするから
でしょう。

最後まで残る会社は担当者が
配布資料を隅々まで読んでいて
質問をしてきたりします。
(それで主催者側の設定に不備が
あるとわかることもあります)

おそらく多くの方はプレゼンの
現場で、カッコいいスライドや
試作品などを見せ、流暢に話せば
コンペを勝てると思って
いらっしゃると思いますが、
そうではありません。

オリエンの参加希望の連絡を
入れる最初の最初から、会社
の姿勢と担当者のスキルを
見られているのです。

最初に会社と担当者を見て
第一印象が決まってしまうわけ
ですから、最も頑張らなければ
いけないのは参加希望の
ファーストコンタクトの時です。

メールや電話なんて顔も服装も
見えないんだし…
そんな声も聞こえてきそうですが
受ける側にはわかるんですよ。

では、そこをどう切り抜ければ
よいかと言えば、まずは言葉遣い
を丁寧にしましょう。

決定権者の部長や社長などが
見ているかもしれないんですから。

そして、相手から参加の許可や
資料配布の連絡があったら、
それに対してお礼を伝える。

「説明会詳細のご連絡、ありがとうございました」
「資料を受け取りました。ご手配ありがとうございます」

そんな簡単なお礼で十分です。

その先の提案よりも、たったこれだけ
のことで、相手の心証をよくして
おくほうがはるかに簡単だと思いませんか。

私はこのひとこと返信がどれだけ
有効かを知っていますので、
自分がプレゼンする時には必ず
お伝えしています。

あなたもぜひやってみてください。

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