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例年以上に「殺気立つ」両会 「台湾独立支持者の虐殺」まで提案される

北京では、国政に助言する「全国政治協商会議(政協)」が4日に、同じく5日には国会にあたる「全国人民代表大会(全人代)」が開幕した。

この2つの重要会議を総称して「両会」と呼ぶ。どちらも3月中旬まで開かれる見込みである。

「全人代」と「政協」は形骸化したショー


日本のメディアでも「中国の国会にあたる」と説明される全人代は、確かに「中国憲法上の最高の権力機関」と規定されているが、実際は共産党の指導下にある形だけの議会でしかない。その仕事も、党の決定事項を承認する、いわば「三文判を押す」だけである。

採決のときは、人民大会堂に全国から集まった人民代表が、昔は右手の挙手だったが、今は机上の押しボタンで一斉に「賛成」を押すだけである。

議案によっては、ごく少数の「反対」も電光掲示板に表示される。ただし、それも予定された見世物の一環であるため、この場合に限っては当該の人民代表があとで批判されることはない。言うまでもなく、議案が否決された前例は全くない。

もう1つの政協のほうも、形式的な諮問組織でしかない。そのため両会は、民主政治をまねた「ただのショー」であるのは周知の事実である。ただし、中国共産党にはそれを演じずにはいられない「ご事情」がある、と中国問題専門家の姜光宇氏は指摘する。

「中国共産党のような非合法な盗賊政権にとって、最も重視されるのが正統性(中国の政権としての正当な名分)があることだ。歴史上、陰謀によって政権を奪取したどの政権も、やはりこの点が最も気になる。世の人から、正統性がないと言われることが最も我慢ならないのだ」

そのため、中国共産党は「自らの政権は、どこまでも合法であり、国民の支持を得ていることを必死にアピールしている」と姜氏はいう。

「正統性」をもたない強奪政権


正統性とは、言葉を換えれば「正しい筋目」である。

辛亥革命(1911)によって清朝が倒され中華民国が政権を引き継いだとき、簡素な様式ではあったが、宣統帝退位の手続きは1912年2月12日にきちんと行われている。もちろん当時6歳の幼帝にそれができるわけがないので、隆裕太后(光緒帝妃)が代行した。

しかし、国民党を台湾に追いやった中国共産党は………

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