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本は財産

雨が続いた後、久しぶりに陽の光を浴びた。
寒いと感じる日はあるけれど、降り注ぐ陽射しはもう春のもの。少しの時間でも、陽だまりで本を読んでいると気持ちよく集中できる。

数日前に買った本は、サラッと読める内容だったのですぐに読み終えた。
今から10年前に刊行されて以降ずいぶん話題になり、あちこちでこの本の内容についての記事を目にする機会も多く、何が書いてあるのかおおよその想像がついているし、図書館で借りることもできるかもしれないと思って、今これを買って読むべきなのだろうかと少し考えた。本当は、この本よりちょっと離れた所にある小説の方が読みたいと思っていたのだけれど、なぜだかどうしても気になったので、こちらを先にちゃんと読んでみることにした。

自分の日々を再確認しながら読んでいた。取り立てて新しいことではないけれど、大切なことを忘れていなくても、なんだかモヤモヤしたり、迷ったり、くじけてしまったりなんてよくあることで、そんな時に本を読み返し気持ちを整理して仕切り直す。そうか、だからこの本をそばに置いておきたかったのかと納得。
「五感をフルに生かす」「本を持ち歩く」ことに共感する。

サラサラした砂の中に心も体も埋もれてしまいそうになっても、こうして無事に素足で砂の上を歩いていられるのは、本のお陰ということもある。
あまり意識していなかったけれど、近隣の駅周辺に大型書店がふたつと図書館と古本屋さんがあり、気軽に手に取って選べるという環境は幸せだ。
「本は財産」だから。

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