【771回】櫻井とりお「虹いろ図書館のかいじゅう」を読んだ。
櫻井とりお「虹いろ図書館のかいじゅう」を読んだ。
自分たちの中にいる「かいじゅう」は、自分を困らせる存在なのか、それとも味方になりうるか?第1作主人公の火村ほのかをいじめた加害者の「かおり姫」と、シリーズを通して登場する半身で皮膚の色が異なる司書のイヌガミさんを通して、物語は進む。
頭の中に浮かぶキーワードは、「根っからの悪人はいるの?」とつながる修復的実践であり、「もう1つの自分」を外在化する当事者研究である。また、劣等感や自我同一性といった、エリクソンの言う発達課題も