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個と個を結びつけるもの


空を見上げたときに、多くの人が爽やかな気持ちになるだろう。

透きとおった青の色や太陽の光に満ちた眩しい光、           

空気を吸い込んだときの鼻をとおる清々しい感触は         

共通の情報として、人々に刻まれている。

例えばそこが海の近くなら、                      

白いカモメが『きゅーい、きゅーい。』と鳴きながら         

悠々と空を舞っている光景が加わるのかもしれないし、                      

風に乗って訪れる鼻をくすぐるような潮の香りを想像させるのかもしれない。

今は「個」の時代と言われ、人とは違う意見や考え方を持つことに

重きを置かれる風潮がある。   

                                  
皆が一斉に同じ事をして同じような成果を出すことを求められるのは

過去の事になったのであろうか。                        


ならば、                              

各々の意見や考えの違いに気付き、

「個」を認め合うために必要なことは何であろうか。                    

それは意外にも共通の感覚であると思う。                

多くの人が空にあの爽やかさを思い、       

同じ感覚を共有した上で「個々の違い」へと    

派生していくのではないか。                             

意見をぶつけあう前提として、          

共通の感覚が存在するからこそ、  

                 
お互いの違いに気づくことが出来、        

認め合えるのではないだろうか。    

共有できる感覚は日常に散りばめられている。


空から想像される色や音などを含んだ情景に    

私たちは各々に同じ感覚を見いだすことが出来る。

みずみずしい青々とした匂いのするスイカを口一杯にほおばりながら、  

雲一つない空を見上げた暑い夏の日。

「パンッ。」とはじけるような破裂音とともに   

乾いた煙の匂いを感じながら、

ゴールを目指して走り抜いた運動会、あの秋晴れの空。       

人々の心の中に確かに存在し、          

何かの拍子にひょいと引き出される色や音や匂いたち。                             

個の違いを認め合い尊重し合うことの大切さが叫ばれる時代だからこそ、 


個と個を結びつけるありふれているけど尊さに満ちた感覚を

大切にしたいと思う。


#自分にとって大切なこと #Panasonic