大学受験失敗記
自分の失敗談を受験生に話すことがよくあります。
以前、高3の夏休みに丸坊主にして1日10時間以上勉強したら、偏差値が爆上がりしたという話を したと思います。そう、つべこべ言わずに圧倒的な量をこなすと、それなりの成果が出るという話 です。
今となれば、10時間が圧倒的な時間とは思わないですが、それでも一ヶ月で偏差値40台前 半から20程度上げることができるわけなので、やってみる価値はあると思います。
それで、その後の結果はどうなったのかということですが、うまくいきませんでした。
夏休みが明けてからの、つまり高3の9月以降に受験した模試は、軒並み良い成績を叩き出してい ました。関西の私大はどこも合格ラインを超えているし、最終的には早慶も合格圏に入っていま した。模試ではね。
で、実際に入試が始まり、一発目の入試が2月1日の関西学院大学経済学部。 余裕をぶっこきながら会場に向かい、いざ試験が始まると、まあ不思議なことに全く手応えが得られないのです。どの科目から始まったかは覚えていませんが、最初の科目から焦っていたことを 覚えています。やっと手応えを得たのが、最終科目の世界史になってから。つまり、国語と英語 は、できているのだかできていないのだか全くわからない状況で試験を終えていたのです。
「やべーな。。。」
なんてことを思いながら家に帰りました。 母親に「できんかった」と伝えたら、かなり罵られたのを思い出します。
翌2月2日は関西学院大学商学部。
同じ道を会場まで向かいます。前日の手応えのなさを若干引き ずりながらの二日目。落ちるわけないと思って臨んだら、本当に落ちるわけない手応えでした。 たぶん圧勝だったと思います、知らんけど。
余裕をかましながら帰路。
さあ、そこから一切勉強をすることがありませんでした。
数日後、合格発表があり、商学部は当然合格、手応えのなかった経済学部も合格していました。
「だろ!?オレが落ちるわけない」
なんて、調子にのりながら10日ほど、だらだら過ごしました。 まだ第1志望が控えてるのに。そう、最初の合格を手にしてから、10日ほど何も勉強せずに、慶應や早稲田に臨んだのです。
愚かです。所詮、夏前までどこも合格しないと言われていた、底辺受験生だったくせに、何を勘違 いしたのか。。。
で、慶應経済入試当日。
で、不思議なことに手応えあり。
で、一旦、京都に帰って、数日後、再び東京へ。
で、早稲田商学部受験。
で、入試当日。
で、またまた、手応えあり。
ですが、人生そんなに甘くはありません。 合格発表は、補欠も含めた合格者の受験番号一覧が郵送されてきます。補欠I(あい)くら いまであったと記憶しているのですが、見事にどちらも(慶応も早稲田も)受験番号はありませ んでした。
不思議とガッカリもしませんでした。
その反応が全てですよね。
落ちたのに悔しくないんですから。
長々と語りましたが、何が言いたいかというと、最後まで走り抜けないやつはうまくいかないと いうことです。
みなさんも、第1志望の前に、おさえの学校を受験することになると思います。 第1志望でなくても、合格をもらうと嬉しいものです。「もうその学校に行ってもいいかな」なん て思ってしまうことも少なくありません。
でも、そこでストップしてしまうと、私みたいになってしまうよ。
結局、一番行きたかったところには行けず、失敗したのに悔しくもないという、最悪な形で青春 の一ページに刻まれることになるんです。 そして、そのメンタリティーは、その後も短くない期間、後を引くことになりますよ。 その話は、また別の機会でしたいと思いますが、決して良いものではないということだけは伝え ておきます。
だから、目標を立てて、それに向けて走り出したのなら、必ず最後まで走り抜けてください。
みじめな思いをしたオレが言うんだから間違いない。
オレの真似はしないで頂きたいのです。