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自然現象について考えてみよう!:理科

「こもれ日(木漏れ日)」が、この写真のように直線で見えるこの現象を何というでしょうか?

この現象は、チンダル現象と呼ばれています。
では、この現象はどうして起こるのでしょうか?

19世紀、イギリスの物理学者ジョン・ティンダルによって発見されたため、日本では「チンダル現象」と呼ばれています。

通常、光の進路は見えません。
それは、光が直進する性質を持っていて直接向かってくる光以外は目に入ってこないからです。

空気中には分子や粒子が存在しますが、非常に小さいので光が粒子に当たることはほとんどありません。

しかし、霧の立ち込める中に日光が射すと、光の筋が見えますよね。
霧は水蒸気が集まって小さな水滴となっったもの。

この水滴が比較的大きいため、光が水滴に当たって乱反射して、私達の目には筋のように見えるのです。似たようなことがコロイドと呼ばれる粒子でもみられます。

例えば、牛乳。水に数滴ずつ中に牛乳を入れて懐中電灯を照らしてみてください。水だけのときは光の筋は全く見えませんが、牛乳を数滴ずつ加えると光の筋が見られるようになります。これも「チンダル現象」です。

このように言葉を覚えるだけでなく、その背景にも思いを馳せてみると理科がよりおもしろくなるはずです。