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障害者雇用 議論の会という名の飲み会
私の配属された課(部署)は、部全体の運営を担う部門である。
(規模は部>課である。)
他の課にスペシャリストたちが集まって専門的な技術力を発揮するのに対し、こちらの課に集まるのはどちらかというとジェネラリストである。
総務部寄りと言ってもいいかもしれない。
だからなのか、私の所属する部署は他部署や外部の窓口にもなっていて、人の交流が活発な課である。
そんな特徴があるので、必然的にこうなってしまうのだろう。つまり飲み会がよくある。(「議論の会」と銘打っているので、仕事の一部である。給与は出ないが飲み代は会社持ちである)
色々な意見があるのだろうけど、私はこの飲み会・・いや、議論の会を楽しんでいる。
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最初はみなさん腫れ物に触るように私に接してこられたのだが、飲んで楽しめるキャラだとバレるともう、議論の会にもどんどん誘われるようになった。
議論の会で最初はどんなふうにコミュニケーションを取ったらいいか迷走したが、みなさん勝手に盛り上がってらっしゃるので私は無理することなく、美味しいものを食べ、香り高いお酒を飲み、場の雰囲気で和んでいる。
明るくみんなガハガハ笑う中で、タダで食べて飲んで、ときどき自分も爆笑したりするというお得感たっぷりの夕飯である。
しかもだいたいこういう会は立食パーティーだったり飲み放題のコースだったりするので、2時間で店が積極的に私たちを追い出してくださる。
非常にありがたい。
そうすると追い出されたみんなのうち行きたい人だけ二次会に流れていくのだけど、「私はこれで失礼します〜」とにっこり笑って帰っていく。
みなさんは全然二次会には誘ってこないので、とっても気楽である。(むしろ「無理しなくていいから」と気遣ってくれて帰りやすくしてくださる。)
今週は、そんなこんなで3回も議論の会、いや、・・もういい、飲み会があった。
これはさすがに予定を詰め込みすぎだと健常者の社員さんもこっそり私におっしゃっていて、彼は2日目に開かれた立食パーティーではビールで乾杯して、もう片方の手でこっそりウーロン茶を飲んでいた(私もマネした)。
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いろんな人がいるから、観察するのもまた面白い。
テーブルを囲んで着席する飲み会で、ひと言も発することなくニコニコしている方もいるし、ずーっとせわしなくしゃべっている方もいる。
みなさんコミュニケーション能力に長けていて、誰一人として仲間はずれができないように気遣ってらっしゃる。私にも話しかけてくださる。
コミュニケーション能力に長けているけれど照れ屋さんもいて、私と二人で会話すると突然口数が減る方もいらっしゃる。
食べてる暇がなかったのか、お開きになった途端にガーッと食べたりする人もいる。
飲み会は、普段昼間にはなかなか見ることのできない人たちの人間観察にもってこいである。
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昼間に別の部署から偶然来られた方に、顔は覚えているけど名前と所属がめっぽう出てこなかった方がいて、とりあえず挨拶しておこうと立ち上がって自己紹介したら、「知ってるよ。飲み会いたじゃん」とにっこり答えてくださった。
私としては、あ、そうだったっけ?という感じだったが覚えてくださるのはありがたい。
話が早いからである。
先日別の課の係長に依頼したいことがあったとき、私を認識した瞬間、表情がゆるやかになっていて、お願いを快く引き受けてくださった。
そもそもお仕事なので、もちろんお願いは飲み会前でも引き受けてくださるだろうが、ポイントは表情がゆるやかになるかどうかであると思う。
今回の係長は同じビル内だったから表情が見て取れたが、別のビルにいる社員に電話かメールでやり取りする人については、表情が読み取れない。
着任した当初はなんだか声が角ばった感じだったが、飲み会でわいわい盛り上がった後に電話すると声が和やかになった気がする。
ワークライフバランスが叫ばれていて、もちろん公私を使い分けるのはとても大事だと思うが、私は仕事をよりスムーズに進めたいし、関わってくる人たちと腹を割って話して打ち解けたうえで仕事をこなしたい。
・・古い人間かもしれない。会社の飲み会に参加するかどうかも、色々な意見があるだろう。
私が飲み会に参加するのは、私も相手も人間なので、単に職場でより円滑にコミュニケーションをとりたいからである。
なんというか、飲み会は人間関係を良好にするひとつのチャンスだと思っている。
ただし公私の区別は大事だろう。
だからポイントは、飲み会には無理のない範囲で参加して、2時間できっちり満面の笑みと共に帰宅することである。
さらに翌日在宅にするとよいだろう。堂々と寝坊ができる。
手探りながらも、これが私なりのワークライフバランスだと最近思うようになってきた。
おかげで人間関係は良好である。
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