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障害者が住民税を納める

6月は、住民税の支払い票が届く時期である。

そんなことを思ってソワソワしながらポストを開けたある日、テンションがあがった。

住民税の通知書がそこに入っていたのだ。

いよいよ来たか!

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仕事に就く前は住民税が控除されていた。収入が少ないからである。

私にとって住民税の納税は、自分が社会に参加していると実感できて、鼻の穴がふくらむ貴重な儀式である。

いそいそと封筒を開けて、その額を見て、まあそこそこ高いじゃないかと血の気が引いたのだが、それでも払うほうが達成感がある。

・・私は変態である。

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障害者でよかったなと思うことは、住民税に障害者控除が適用されることである。

元々の収入から26万円引いた額で税金が再計算されるから、そのぶん税金も安くなる。

そもそも障害者雇用は給与額が少ない。

だから控除してくれるのは妥当かもしれない。

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最近は納税の方法がとても便利になって、スマホでポチッと納税できる。

以前はコンビニで払ったりしてたから、現金をATMで下ろして握りしめ、レジに直行して支払うという、現金が一瞬でなくなる寂しい儀式であった。というか、そもそもコンビニまで行くのが面倒だった。

最近はスマホで誰でも簡単に徴収できる仕組みにしたのだろう。行政もなかなか必死である。

そんなこんなで、今年は無事に納めることができた。

納税できれば素晴らしいという短絡的な思考ではなく、これは私の個人的な嗜好にすぎない。私は私である。他の人にこの考えを押し付ける気は毛頭ない。

かつて私も手術でしばらく職に就けなかったとき、非課税はとてもありがたかった。だから非課税の制度もとても大切である。

それを大前提として、働けるようになった今、納税することでなんだか清々しい気持ちで生きていける気がした。

なんというか、かつて非課税だったときに社会のみなさんに助けられたから、今度は社会へ還元するという気持ちである。

納税は感謝の気持ちである。

とはいえ来年はもっと納税額が上がりそうなので、その分もっと血の気は引きそうである。

血の気が引いてぶっ倒れないよう心の準備をしておこうと思う(笑)

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