世の行く末

日本における65歳以上の高齢者人口は、1950年には総人口の5%に満たなかったと聞くと、びっくりしてしまう。「高齢化社会」と定義された水準の7%はとっくに超えて、現在は30%に迫る勢いで、実に10人のうち3人が高齢者である。日本人口全体の平均年齢が50歳に達しようとしているのだからムリもない。世界の成熟と共に人間は長寿化が進んでいく。自分が死ぬ頃にはどのような世の中になっているのかを想像してみるととても興味深い。

恐らくいずれは、今ただただ耐えている若い世代の働き手が持ち堪えられなくなる時が来る。今でも増税や社会保険料の増加、児童手当の縮小などじわじわじわじわと負担感は増えていっている。若い人ほど老後を見据えてますます倹約し、子供を持つ人も減り続けていくだろう。

そのうち限界が来て、なにか社会がひっくり返るようなことが起こるのか。はたまたササっと他の国へ移住して老人だけが残るのか。大きな戦争が起こって社会そのものが大きくリセットされてしまうのかもしれない。

人類の最後の結末がどうなるのかは最後の人しかわからないけれど、どのような結末が待っているのかという疑問は人の興味を刺激してやまない。しかし江戸時代やそれ以前の人たちには到底想像し得なかったような未来が実現しているのだから、今後も我々凡人には予想できないような未来が待っているのだろう。

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