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フラットアースについて

はじめに

世の中には、常識だと信じられているものの中にも、驚くほどたくさんのうそが混じっています。

ところで昨今、キリスト教界隈で、地球は平面であると信じ直す人が増えているのを知っているでしょうか。

これをフラットアースと言います。

私自身はこれを信じておらず、地球が球体だと考えようが、平面だと考えようが、どちらでもいいのではないか、と思っていました。

けれど最近、この危険性に気づかされ、警告せねばと強く思わされています。

一個人の意見に過ぎませんが、目を通して見てください。

常識をみにしないことの大切さ

誰でも、わざわざ間違った情報を信じたくはありません。

とはいえ、周囲の影響によって、ときに間違った情報を信じてしまうのが人間です。

そして根深い問題ですが、その信じた情報を手放せなくなってしまうのが私たちの性質ではないでしょうか。

フラットアースを信じた方は、ある意味、一度常識を手放して、みにしていた世界観から脱出することができたのです。

これは賞賛に値します。なぜなら、そのような人だけが、真理を手にすることができるからです。

マタイの福音書
18:3 「よく聞きなさい。心をいれかえて幼な子のようにならなければ、天国にはいることはできないであろう

その賜物たまものを生かして、もう一度、フラットアースが真実かどうか、ご自身の目で確かめてみるのはどうでしょうか。

自分の目で確かめる

地球が球体か、それとも平面か、自分の目で確かめる方法は、意外にも簡単です。

高い所に登ればいいのです。

山でもビルでも構いません。そこから、まっすぐに前方を見つめてみましょう。

あなたの目線の下には、自然や街並みが広がっていることでしょう。
どんなに遠くにあっても、あなたより下にあるものは、あなたの目線より下にあるはずです。

上にあるものも同様です。
あなたより高い位置に存在するものは、必ずあなたの目線よりも上にあるはずです。

ここで、遠くの雲に注目してください。入道雲があれば最適です。
それらは、ときに目線の下に見えるはずです。
するとその雲は、あなたよりも低い位置にあるのでしょうか。その入道雲は、地面から生えているのでしょうか。

また、夕日を眺めてみてください。
もし太陽が上空を旋回しているだけなら、太陽が目線より下に見えることはけっしてないはずです。
ところがどうでしょう。太陽は目線より下に移動し、街並みの向こうに消えて行くではありませんか。

あなたは、雲や太陽が、地球の丸みの向こうへ消えて行くのを見たのです。

伝道者の書
1:5 日は昇り、日は沈む。そしてまた、元の昇るところへと急ぐ。

フラットアースの情報群

フラットアースのサイトを見ると、確かにそれっぽい情報がたくさん並んでいます。

けれど、一つひとつを精査するなら、どれも化けの皮が剥がれるものばかりです。

たとえば、地球に丸みがあるなら、遠くから富士山が見えるのはおかしい、という情報があります。

しかし、全国の標高データを元に、富士山が見える場所を事細かに計算し、実際に観測している人がいます。
標高が高ければ、より遠くからでも富士山が見えることがわかっています。
また、何も遮るものがないのに、八丈島より遠くの島からは、水平線の下に隠れて富士山が見えないこともわかっています。
これらは、地球が球体であることを示しています。

また、太陽が雲の手前に見えるような映像を使って、太陽が雲と雲の間を移動しているのだとする情報があります。

しかし、太陽が雲を突き抜けて移動する様子を見た人がいるでしょうか。
飛行機から、真下にある雲の中に太陽を見た人がいるでしょうか。

太陽が雲の手前にあるかのように見えるのは、太陽光が薄い雲を真っ白に染めているからです。

また、薄明光線(天使のはしご)と呼ばれる現象を見て、この光の角度からは、太陽が宇宙にあるとは思えないとする情報があります。

薄明光線(天使のはしご)

これは、太陽の光を、真上から真下に差し込んでいるように見てしまうことが原因です。
実際は、遠くから手前へと平行に光が差し込んでいるのです。

「これのどこが平行なんだ?」と思われるかもしれません。
確かに、どう見てもハの字ですね。
しかし、前方に向かって走る道路を思い浮かべてください。左右の白線は平行なはずなのに、ハの字に見えるでしょう。これと同じなのです。

また、フラットアースとそっくりな地図を政府機関が使っているのを見て、「彼らは真実を知っているのだ」とする情報があります。

正距方位図

これは正距方位図法という地図の一種です。
飛行機の最短経路や方位を見るためには、この地図が最適なのです。
北極点を中心とした正距方位図では、オーストラリアなど南半球の陸地が大きく引き延ばされることになりますが、けっして世界がこのような形をしているのではありません

そのほか、フラットアースのサイトを見ると、情報の多さに圧倒されて、本当だと思い込まされてしまうのもわかります。
それでもだまされず、真実を勝ち取ってください。

なぜフラットアースが危険なのか

フラットアースの危険性は、地球が平面だと思うことにあるのではありません。

その危険性は、情報源の操作にあるのです。

フラットアースを信じた人は、「あのサイトはフラットアースを語っているから信頼できる」と考え、それ以外の情報源に対しては、「真実を知らない人たち」と考えてしまいます。

これこそが、敵の策略であることに気づいてください。
こうしてあなたは、敵の情報源に閉じ込められてしまうのです。

テモテへの手紙 第一
4:1 しかし、御霊は明らかに告げて言う。後の時になると、ある人々は、惑わす霊と悪霊の教とに気をとられて、信仰から離れ去るであろう。

優越感

自分だけが真実を知っているという優越感は、人を狂わせます。

そのような人は、次々と自分しか知らない情報に飛びつき、ますます敵の情報源のとりこになってしまいます。

そうしていつしか、御霊みたまの実から遠ざかり、嘲る者傲慢な者攻撃的な者にさせられてしまうのです。

箴言
13:10 高ぶりはただ争いを生じる、勧告をきく者は知恵がある。

つまず

もう一つの危険性は、つまずです。

フラットアースが間違いであることは、月の満ち欠けや、日食、月食、日時計などから簡単に証明できます。

そもそも、「地球は太陽の周りを回る球体だ」と考える人たちの計算で、日食や月食、月の満ち欠けが予測できていることがその証拠です。

こうしてフラットアースが間違いだとわかったとき、ある人は「聖書も含めて全部うそだったんだ」とならないでしょうか。

それこそが危険なことです。

ときには、その人が未信者の方をも巻き込んでしまう可能性もあるでしょう。

ですから、今のうちにフラットアースから抜け出すことは、あなたが思っている以上に大切なことなのです。

マルコの福音書
13:5 そこで、イエスは話しはじめられた、「人に惑わされないように気をつけなさい。

おわりに

フラットアースは敵の流した情報であり、うその情報です。

ここから抜け出してください。
また、抜け出したというあかしをしてください

あなたにしかできない働きがあります。
その働きによって、隣人を敵の手から助け出すことができるのです。

もちろん、それには勇気が必要でしょう。

けれど、安心してください。
パウロの失敗に比べれば、私たちの失敗など、ぜんぜんたいしたことはないのです。

ガラテヤ人への手紙
1:13 ユダヤ教を信じていたころのわたしの行動については、あなたがたはすでによく聞いている。すなわち、わたしは激しく神の教会を迫害し、また荒しまわっていた

使徒の働き
22:4 そして、この道を迫害し、男であれ女であれ、縛りあげて獄に投じ、彼らを死に至らせた

それでもパウロは、自分の間違いを告白し、大胆に福音をべ伝えました。

このような態度は、本当に立派で、美しいものです。

だから、恐れる必要はありません。
私たちが間違うのは、同じ間違いにある人々を助けるためなのです。

証しを立て、隣人を聖書に立ち返らせましょう。
正しいのは、いつだって聖書だからです。

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