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Eat, Live and Love.

<マガジン味付>ジャンク☆☆☆☆☆ 甘さ☆☆☆☆ 外国で暮らしたときにみつめてきた風景や、瞑想に参加したときの記録・海外出産のときに目にした出来事などをストーリー仕立てでお届け…
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#マンハッタン

サスペンダー

イタリア男は サスペンダーをしていた ある日、イタリア男が家でつくるランチに招待してくれたので マンハッタンの24時間走る地下鉄にのって、川を渡った。 おじゃますると

¥100

Play Ball.

スプリング通りで下車した日は北に緑とベンチ横をスキップで ハウストン通りで下車したら東へ並木道の下大股で歩く そして一番好きな交差点 アメリカ通りとプリンス通りが交わるところへ辿り着く 向かいのコンビ二のパトロンは韓国人 最高の5月の陽気の中20ドル握りしめ買うは1ドルのパクチー おつり19ドルとレジ横のリンツのチョコレートのおまけ 行く度に絶対チョコレートを持たせてくれるお兄ちゃんに 今日は残ったおかずを持って行く トーフと南瓜炒め白みそ和え。魚入り。 おいしい

¥5,500

Eating, me and...

ごはんを作るシゴトをしている。 毎日、毎食、毎回真剣だ。 何十食も立て続けにフライパンを振っていると 次第にやっつけシゴトになってくる。 レストランで働いたことのあるひとはわかるとおもう。 日々当たり前に 山のように捨てられる残り物や食材達。 にんじんの端っこや 容器からあぶれたインゲンは まだ人の口へ行くのを楽しみに待っているのに 色んな理由から 次々とゴミ箱へ捨てられてゆく。 だから私は一日に 何十本ものにんじんやたまねぎを 腕に抱えてめちゃくちゃに愛を注

¥100

Champagne grapes

わたしが ニューヨークなんて場違いな場所に住んでいる理由というのは 10個か500個くらいあるのだけども そのうちのひとつは やさいとくだものが、 日本よりもよっぽど安くてクリーンなものが たらふく食べられるというとこにある まあ世界のどこもかしこも オーガニック流行りにゃ変わりないのだろうけど 日本に帰ったときに 食べ物がとっても割高で にんじん一本100円した日にゃ 目玉が飛び出るほど驚いてしまったのをおもいだすわけです ◯ 季節ものの小さなつぶつぶ

¥100

夢は、アイスクリーム屋さん

 Put your records on/ CORINNE BAILEY コリーヌ・ベイリー・レイ「プット・ユア・レコーズ・オン」 コリーヌの一番大好きな曲。 嬉しいときも、気楽なときも、悲しいときもずっと大好きで 昔も今もずっとかわらずに好きな聴いてきている曲。 わたしはものすごく根暗なんだけど、 そのもっと奥は相当な根アカなんでしょうね。 なんていうか、悲観してセンチメンタルに浸り、 悲しみ泣いて、ロマンチックに自分の陰の部分にどっぷり溺れて 海のそこを泳ぐの

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missin'

背筋にぞくっと何かが通り、 その匂いの中に全部融けたら、 "ああ、生きてゆけるわ."と 思う。 たぶん、anise seedとcardamonのせいかもしれない。 死ぬまで生きればいいし、 使えるまで使えばいい。 lemonの匂いと 昨日のフィルターがかった夕陽に救われて 故郷に帰る。 何かを恋しがる、 mother to be. organic. June 28, 2009 Néné Table in NY ◯ June 07, 2017 追記

¥100

水の無い台所- June

思い思いの水無月は こっちでもあっちでも着実に過ぎて行って 水のない月の間わたしは混乱したまま 気づいたら時間だけが過ぎていた そんな夜 久しぶりにもう一度 色々な事を素直に楽しいと感じられて もう一度シンプルに、いこうとやっと思えて 食べる事も料理をすることも 苦しくてしょうがなかった数日を抜けて カリフラワーを食べたときに、 なんと、カリフラワーの味がした。 そのとき本当にほっとして にんじんが、甘いと感じられる そんなあたりまえの感覚を失っていたわ

¥100

レモン味のキスと月夜のアーティチョーク

マンハッタンの島から出て一駅くらいの Queensboro Plazaの駅で、黄色から紫の線に乗り換えるために一度プラットホームに降りて、 そうしてもうじき次の日になるような深い時間でも、絶え間なく動いている人達の間で私はずっと月を探していた。 みえるのは、Citi bankのよく目立つ高いビルの光だけで、 あとはあまり何も見えなかったし、いつもは五月蝿い各国の声もあまり耳にはいらなかった。 長い一日が終わって、私はずっと彼のことばかり考えていて、雲隠れした月を見つけ

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