海に残る心臓

眼を閉じて 潮が引くのをただ待ち続ける
朝も夜も 最早どうでもよく
ただひたすらに
待ち続ける

そのうち無機質な部屋にうんざりしてくる
神殺しのあまりの茶番さ加減や
思い返す過去が決して多くない事にも...

そんな事を考えている間に
微かだがゆっくりと
そして確実に
大海が貴方を抱き奪ってゆく

土の匂い 煙立つ炎
揺らめき、凍え
崩れ落ちる

妄想家は西へ

あの日、機械音と共に感じた
左脳の痛みは行方知れず

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