リンダの白昼夢

内蔵を抉り取られるような
フラッシュバックも
いま息をしている、それが全て

口を閉じていれば美化した記憶か
散漫な僕はまるで  リンダの白昼夢

毎晩、既視感のある街を彷徨っては
ここに残れたらとどれだけ...

筑紫口に群がる修学旅行生
深深とお辞儀をする君
雑に書き留めた無知の表れも
その瞬間には意味を成していた

木造の暗闇に息をのみ
光り輝く花弁が死にゆく頃

ルビーの肺はただひたすらに澄み切っていて
ダルメシアンは星の無い夜空と踊る

あなたを思い出す度に_。

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