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ゼレンスキー演説、指摘されていないポイント

ゼレンスキーの演説、聞きました? レンタカーの回送中だったんですが、路肩に止めて聞き、しばらくジッと思いふけりました。感動とは違う、なんだろう。初めての感覚でした。

翻訳全文はNHKが読みやすいです。


要旨

・率先してロシアへ制裁した日本に感謝→アジアで最も早く圧力をかけてくれた。日本はアジアのリーダーだ

・チェルノブイリの敷地内にロシア軍の車両が動き回り汚染土壌を巻き上げている
→日本ならその意味を理解できると思う

・ある日突然、ロシア軍は津波のように押し寄せてきた

・ウクライナは日本と同じ、調和を大切にする国
→同じ価値観なら両国の距離は無いに等しい

・国連に代わる組織の構築を担ってほしい
→現在の安保理はもうどうにもならない

・戦後の復興をせねばならない
→故郷に帰れない苦しさは日本の方々なら分かると思う

・ウクライナと日本に栄光あれ


報道各社の予想は大ハズレ

ドイツでは上から目線で批判し、アメリカでは必死さを前面に押し出したゼレンスキー。イギリスでもカナダでも、彼は常に感情的で、強気だった。ゆえに僕は懸念を抱きました。あまり強気な態度だと、日本人はそっぽを向くと思ったんですね。

報道各社もジャーナリストも専門家も同じだったようで、「広島長崎や北方領土はマストで入れてくるだろう」「武器の要求はしなくても叱責はありそう」「それでは日本人の心に響かない」と予想していました。

ゼレンスキーは、しかし、広島も、長崎も、北方領土も語らなかった。安倍晋三とプーチンの関係も触れなかった。直近の福島第一原発と津波については盛り込んだものの、語ったのはなんと〝未来〟。

戦争の当事者が、これ以上の侵略を食い止めるために演説を行い続けてる。翌日のG7会合に向け、7カ国全てで語りました。日本だけは、軍を派遣しろとも武器を送れとも言わず、こちらの憲法を尊重し、戦後の協力を願った。これはね、凄いことよ。

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