【5月6本目】40代のパチンコ業界人へ伝えたいこと【開放台】
よう、オッサン。
20代の業界人には今、パチンコ業界の姿はどう映ってると思う? 未来のない業界か? 世間に叩かれ亡びる産業か?
違うね。
未来がないのは私達や私達の先輩世代であって、20代は未来に生きる。
先輩世代は過去に生き、
私達世代は現代に生き、
未来世代は未来に生きる。
明日から始まるアフターコロナの日本は、過去にも現代にも経験したことのない世界。つまり、未来なんだ。
未来世代が生まれた頃、私達はパチンコパチスロを楽しんでいた。タバコの煙に涙を流しながら、心の底から楽しんだ。先輩世代の作り出す宝物は、それはそれは光り輝いていた。
先輩達は玉と釘、リールと設定を駆使し、ちょっと悪いこともしたりして、宝物をいくつも私達に与えてくれた。
先輩達の作り上げたパチンコ、パチスロを、私達はこよなく愛した。パチンコが、パチスロが、大好きだった。好きな物の近くにいたくて業界へ入った。勢いのある業界だった。遊技人口も売上も右肩上がりだった。
でも、あの時の「好き」や「勢い」を作ったのは私達ではなく、先輩世代なんだよ。
私達は今、パチンコ、パチスロを面白くないと感じている。そういう風にしてしまったのは先輩世代ではない。私達世代だ。自分らの手で好きを殺し、勢いを殺し、まるで被害者のように嘆いている。あろうことか吸い尽くした残りカス、ファンを減らした残骸を、未来の世代へ放り投げようとさえしている。
先輩達は宝物を残してくれたのに、私達はゴミを残そうとしている。
このままではいけない。ゴミを処理しよう。再び輝く宝物を用意して、未来の人達にパチンコ業界を残そう。沢山のファンを残そう。
身をよじるほどに感じた興奮を残そう。笑顔と悔しさを残そう。あの時と同じ機械は作れなくても、興奮そのものを色濃く残そう。
行政、法律、社会情勢。理由は色々あるけれど、私達の世代は敗北した。20年前に夢見た未来を実現できなかった。先輩達から受け継いだ輝きすら守れなかった。未来の人達が未来を見られない責任は、今、私達にある。
未来の人達へ。
抜き差しならない今のピンチは明確に、私達世代の責任だ。しかし待ってほしい。私達は必ずこのピンチを乗り越える。そしてパチンコ業界に光を取り戻し、未来の世代へバトンを渡す。
だからそれまでは。あと少しの間、パチンコ、パチスロを好きでいてください。
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