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同じ条件で戦わされる怖さ

薬屋のひとりごと

薬屋のひとりごとをご存知でしょうか。今大変な人気となっている漫画なのですが、元々は「小説家になろう」というサイトへ投稿された小説であり、当然、小説として出版されました。

ーーー猫猫は医師である養父を手伝って薬師として花街で働く少女だったが、人攫いによって後宮に下女として売られてしまう。年季が明けるまで目立たぬように勤めるつもりだったが、皇子の衰弱事件の謎を解いてしまったことから美形の宦官である壬氏の目に留まり、様々な事件の解決を手伝わされることとなる。やがて発生した寵姫の失踪事件は、猫猫を巻き込み国家転覆計画に広がっていく。そして明らかになる壬氏の正体。二人の関係は微妙に変化していく。

原作者である日向夏による独特の世界観と、イラストレーター「しのとうこ」の描くキャラクターが支持されて人気に。そのままコミカライズされ、シリーズ累計130万部を突破する人気作となりました。

ここまではよくある話なのですが、コミカライズされた漫画は2種類あるんです。

スクエアエニックス版

原作・日向夏
キャラクター原案・しのとうこ
作画・ねこクラゲ
発表・2017年9月~

小学館版

原作・日向夏
キャラクター原案・しのとうこ
作画・倉田三ノ路
発表・2017年9月~

同じ時期に発表され、同じストーリー、同じキャラデザインで、作画だけ別

私も漫画は好きでよく読みますが、異なる作画の2種類が同時に別の雑誌で連載されてるのなんて初めて見ました。おそらく漫画化に伴う独占契約を結んでいないのでしょうけど、出版社同士で話し合いを持ったことは間違いないし、絵師も同意の上で進行してる。

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