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世の中は螺旋状に変化している


貧しさというのは諸悪の根源で代々に受け継がれてもいき、人の嫌がる仕事はどうしても必要な仕事であり、それをやりたくないという人の業があるんだと思う。その仕事に留めるために抜け出せないようにするのが一番だ。
貧しさとはそういう罠から始まったのかもしれない。
今の少子化というのは自分の子供にそういう目にあってほしくないという無意識の結果かなって思う。

残酷な言い方をすると人が簡単に死ぬ世の中では、どんどん人の役割が変わっていき、しんどい仕事から逃れられる日が来る人がいる。
運のいい人が生き残って、楽ができる。そして、老人が少なく、いつも壮年の人の数が多く、世の中は活気と変化があった。病気や災害を生き抜けばなんとかなるという楽観があった。
しかし、今、私達は死なない世の中を生きている。これは人類の初めての経験なのだって私は思っている。人は楽を手放せない。

医療の進歩でお金さえあればなんとか延命できるし、お金持ち同志で住まいを住み分けることができるし、家電や輸送手段の発達で家で女中などの召使いに気をつかわないで生きていける。
しかし、それのすべてを得る人は少数でそこにある恐怖に過度の競争がある。

それは豊かな人にも疲れることで。そして、そういうものがなかった暗黒がぽかっと世の中に見え隠れする。
世の中はそういったものを改善しようとする動きも必ずある。
万人が楽でないと本当の安寧が得られないからだ。

世の中は螺旋状に変化してくる。間違いを正しながら新しい間違いを作り出して変化していく。うん。。

ベリセリクは人の世の隣にある奈落を示したものだから、螺旋の話が出てくるのかな。


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