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高野山の旅4

朝、奥の院行きます。何度も行ったことがあるのですが、やはり、お墓だらけで少し怖い、この空間こそ高野山の中心だと思います。ぐうぜん、日曜日と弘法さんの月命日の重なった日だったのでにぎやかでした。まず、入り口でお茶とお菓子のサービス。テントの下の椅子に座って、みなさん、なごやかです。えらい武将大名、お金持ちの大きなお墓がある湿った空間を空海さんの御廟に進みます。途中、白い装束の巡礼すがたのひとたち、案内のお坊さん、観光の外国人、わんさかある庶民のお墓に参る人、二人の坊さんがお経を読む法要までやっていました。滅亡した武田勝頼一家の墓もありましたが、ここでは寂しくないですね。

 とちゅう、空海さんのご飯の輿を運ぶ坊さんたちにも会いました。高野山はお堂のなかもなんでが、仏像前の賽銭箱、飾られている新米や野菜やらのお供物、線香とろうそく、そして石の銅の灯篭、堂内の読経を聞く人々、写経の奉納、どこかしら、お布施する場があり、細かい夫によると、うちも拝観料もふくめて3千円ぐらいになっていたようです。課金はこのあたりから発生したんかな。聖と俗、思いつめた気持ちと親切が入り乱れた空間でした。

 そして、非公開の御影堂です。月命日の法要がにぎやかに行われていて、多くの方々が板敷の中まで入り、熱心に般若心経を聞いておられました。静かな時も来たことがあるのですが、怖くても、決して寂しいところではないと思います。

お昼は、和菓子屋さんでイートインしました。ごはんはね、前日もお昼を食べたんですけど、もひとつです。お蕎麦とかつ丼が定番です。私たちが座ると、一人旅の女性と中国人の父と息子もほっとしたようにきて、一緒にお茶をすすっていました。何かしら、訳ありの宗教都市らしい空気があります。

お店に飾られていた切り絵、この日はそこかしこに飾られていましたが何か意味があるのかな。

 山を下りると上のにぎやかさが嘘のような深い山々です。下って街にもどりました。高野山はこれからも何かしらの形で行けるかもしれないし、行けたらいいなあという不思議な土地です。

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