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いちご

 スーパーのイチゴ売り場をのぞいて、いつも値段をみている。だんだんと春が進むにつれて下がってくる。700円が400円だ。あと少しのしんぼうだ。その頃が、イチゴのジャムやらをつくるチャンスだ。でも、たいていその前にお菓子屋さんのイチゴフェアかなんかでイチゴを食べてしまう。今年も出先の喫茶店で食べてしまった。ちなみにいちごフレンチトーストでありました。そこそこにおいしいけど、ものたりない。その鮮度のなさ、量の少なさにいつも少しがっかりしてしまうのだ。そして、まだ、春じゃないんだ、改めてたくさん食べたいと決心しなおす。そして念願の春、たくさんのイチゴを買うが、たいていは、お砂糖もつけず、生であっという間にたべてしまう。そうなんですよ。春になると体もあったまって、冷たいイチゴがおいしいんです。ぱくぱくいける。甘酸っぱくてたまらない。そして、たくさん出て、値崩れするころには満足して、あっというまににジャムの時期はおわる。嗚呼、書いてると食べたくなってきた。春が今年もずんずんとくる、それがささやかにうれしいんだ。

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