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六義園

 六義園は一度いったことがある、将軍綱吉の側近だった柳沢吉保の庭園です。ドラマなんかでは悪いひとですが、それだけではない。権力者になる宿命を負った人なんだなあと思います。田舎育ちの親の縁がうすいひとで、それをいやすために、能楽、和歌、宗教などを、とても、勉強したひとらしいです。

 ここは、歌まくらだった、和歌山の和歌の浦を再現した庭です。ああ、旅にでたい、ひとと喜びを分かち合いたいという気持ちがしーんと伝わってきます。それは、景色にそえられている和歌の碑をよむことで、脳内トリップを共有するしかけで、とても、面白いです。なんていうか、理想の空間を共有するということで、ディズニーランドにも似ています。なんにしても、なごやかに休めるように、今も保たれています。

能楽師の安田登さんによると、自意識がとぶように設計されているそうで行ってみました。たちのいい神社仏閣を歩いている気分が、都会で体験できる場所です。山の中を散歩している気分になります

 

 上野界隈はほんの二三時間の圏内で、雨の中、過去にいたひとたちの匂いを感じさせる、ちょっとした時間旅行が楽しめました。

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