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蓮を見に行く

 用事で関西に行っていたのですけど、新幹線で京都から関東にもどるついでに嵐山をへて亀岡、福知山にいたる嵯峨野線の花園駅に向かいました。京都駅から十分ぐらいですか。駅前の蓮で有名な法金剛院に行きました。朝早くですし、小雨も降っていたので、どうかなって思ったのですが、たくさんの人が訪れてにぎやかでした。蓮の頃は8月のころまで朝はやくから開園しているようです。写真をとったり、散策したり、みながなごやかに楽しんでいます。あとで知ったのですが、このころは、日本的な暦でいう、七十二候のひとつ「蓮始開(はすはじめてひらく)」7/12〜7/16で、蓮がゆっくりと蕾をほどき、咲き始めるころのようです。仏教でたいせつな季節なんですね。なんか、うれしかったです。

白いつぼみです。水滴がついてきれいです。傘がすこし写り込んでしまいました。蓮のはちもあちこちにあるので、花が近くでみれます。

蓮池からみたお堂です。なかには平安時代の阿弥陀様などがまつられています。このお寺は、平安初期に清原氏がおこし、崇徳院、後白河院の母だった待賢門院が中興した寺だそうです。池の奥にはさかんだっところの庭のなごり、青女の滝があります。めずらしい平安期の庭の遺構だそうです。裏山には、待賢門院の息子である仁和寺の門跡、そして唐招提寺の僧侶の墓があるようです。数少ない律宗の寺です。そして奥には待賢門院とその娘の御陵があります。ちょっと別世界のようなところですね。待賢門院につかえていた堀河の歌碑もありました。

長からむ心もしらず黒髪のみだれてけさは物をこそ思へ です。

 百人一首のひとつですね。色っぽい歌をよむひととして知られていたようです。池のはたにこんな木も植わっていました。

近ずいてみると

なんでしょうか。ブルベリーに似ています。蓮だけでなく、これから夏は、沙羅双樹も咲き出すようで、なかなかに楽しいお庭です。沙羅双樹はインドのとはちがい、白い夏ツバキみたいです。春のしだれ桜も有名だそうです。

花園駅にもどりました。

 次の駅は東映映画で有名な太秦です。そして、そこは京都最古の寺である広隆寺の弥勒菩薩があるところでもあるのです。そして、その次の駅が嵐山です。

電車は坂を登っていきます。京都はほんと奥深いと感じた小さな旅でした。

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