わたしはなんかの修行をしているらしい
ちょっとしたきっかけがあって、ゴダールの映画をみることにした。今まで見向きもしなかったが、発表された年代が60年代で軽くショックを受ける。古典といわれる映画が同世代なんだと思うと複雑だ。
最初から最後まで、ずっとおしゃれで、文化のるつぼから出てきた斬新な映画だった。今からみると、多くの映画作家が彼の手法を自由自在につかっているが、ゴダールはゴダールなのだ。初めて見たひとの興奮はすごかっただろうな。
こんなふうに古典の映画をみたり、展覧会をみたりしていて、もう人生の四季でいえば秋ぐらいのひとが何してるんだと思うけど、楽しい。SNSはそういったちょっとした冒険の敷居を低くしてくれてありがたい。ちょっと、過剰な消費になりすぎるところもあるし、わたしが世界のすみっこであたまでっかちになって、誰の役になっているんだと、ふと、気持ちがゆらぐが、それでいいのだと思いたい。
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