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「スープとイデオロギー」を見ました

ヤン・ユンヒさんをテレビとかでお見掛けすると、大阪の地元の駅前を背筋を伸ばして歩いていた在日朝鮮人学校のチマチョゴリ姿の女生徒を思い出す。

そんな気持ちでNHKを見て、韓国の済州島でお母さまが出会われた済州島四・三事件の悲劇を知った。
そして、それゆえの朝鮮総連への傾倒をえがいた「スープとイデオロギー」見てみたいなって思った。
私たちは密航してきたんよって、誰から聞いたんだろうか。
済州島が李朝の反抗者が常に送られる島だと知ったのは話題になったドラマ「チャングム」を見てからだった。
その島の立場をうっすらと知っていたが、このドキュメンタリーで初めて、その一端を知った。とんでもない悲劇だった。
長い年月でヤン・ユンヒさんはお母さまが済州島で見たことを知り、それでお母さまは現地で活躍する済州島四・三事件を記録している人たちに話することになる。

そのあたりから腹が立ってくる。お母さまの痴ほうが急に進んだのは彼女のせいじゃないか。あの年になって、そんなつらいこと思い出したくない。
朝鮮籍でも韓国に入国できるようになって、ヨンヒさんと夫はお母さんを、済州島に連れていく。慰霊祭に出席する。
そのときに亡くなられた、朝鮮総連の大幹部だったお父様の遺影を夫にもたす。 彼は信念と北朝鮮に送った息子たちのために総連をやめなかったし、北朝鮮の国籍を捨てなかったじゃないのか。生きている時ならともかく死んだ後で勝手だった思った。
その感想をふっと息子に話した。お母さん、彼女は大好きなお兄さんを北朝鮮で不幸な形で亡くしている。いっぱい親の心の傷のせいでいやな思いをしてる。
かつて見た「ディア ピョンヤン」を思い出した。お父さまもお母さまも、愛情の深い人だと感じた。清潔できちんとしたたたずまいのおうち。
それゆえの彼女の苦しさなんだな。
お母さまの作ってた済州島の鳥スープ食べてみたい。初めて韓国のスープを食べたいなって思った。

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