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2023年3月の記事一覧

正岡子規 明るさのなかの寂しさ

正岡子規 明るさのなかの寂しさ

柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺

正岡子規にすごくひかれていた。図書館で全集があり、この俳句と、それに付随する随筆で、お寺に入らなければならない小坊主と幼なじみの恋愛が描かれていた。それで小学校のころ大阪から法隆寺に行った。

今回、調べてみると正岡子規は法隆寺に行ってないそうだ。
その時もちょっと陳腐だなって思ったけど、小坊主の恋愛もまるきりの嘘だ
東大寺まで行ったが、結核が悪化して奈良旅行を引き上

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母として 和泉式部

母として 和泉式部

百人一首に小式部内侍の和歌として

大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天橋立

という歌がある。大歌人の和泉式部の娘でまだ10代である小式部内侍がある貴族にあなたの和歌はお母さんの代筆でしょうとからかわれたとき歌った和歌だ。

丹後の任地に夫とともに向かっている母は今、京都の端っこの大江山を越えて福知山の生野あたりでしょうか。まだ、便りはありませんが。丹後の天橋立辺りまで行ってないでしょうが

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