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#吾妻鏡

合戦は駅前であった

合戦は駅前であった

鎌倉殿の13人で畠山重忠は二俣川の合戦で殺されてしまうのだけど、昔のことなんで丘陵地帯な二俣川が出てくる。二俣川駅は神奈川県の運転免許の交付地なんで崖が険しいとこだなっていう印象があった。

行ってみたら昔がわかるかなと思って行ってみた。調べてみたら二俣川駅前に合戦の石碑があるみたいだ。
行ってみたら全然関係ない。地名だけの推測で地元の人が明治ぐらいに建てたみたいだ。むしろ、旧街道の分岐点であるこ

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人の歴史は続いてる

人の歴史は続いてる

大学の国文科の授業のとき、先生に保元物語にひたすら赤線をひかされた。なんか気になっていたのでずっとその本を持っていた。

その後、橋本治の双朝平家物語を読んだとき、私の住んでいるところにいた人が重要な場面に出てくることを知った。そのとき、同じく赤線に引かれた注釈の吾妻鏡で保元の乱のときの思い話をかたる男。その男が住んでいるところに行ってみた。彼は大庭景義という。

彼の館址は今は神奈川県茅ヶ崎市の

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吾妻鏡と多様性

吾妻鏡と多様性

鎌倉殿の13人の影響で吾妻鏡を読みすすめている。
全16巻、御成敗式目の成立の前で挫折しそうである。

なぜなら、面白くない。和田合戦と承久の乱で御家人たちが族滅され、とっぴな出来事が起こらなくなるからである。
過剰な期待があったためだろう。北条泰時の息子たちと娘の早死が淡々と記述されていて陰々滅々な気分になる。
あ、なるほど、殺しすぎた反省から御成敗式目ができたんだって思った。
その理念が実行さ

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