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人間は誰もがいつだってエイリアンと出会う。 深読みエイリアン Vol.1

 一時期、各方面に、いたるところで
「映画『エイリアン:コヴェナント』最高でした」と言いまくったが、
だれ1人としてその後に観たという報告がない。

なぜなんだ。
好きな映画を深い部分で共有できないことはとてもストレスを伴う。
言葉でその良さを説明しようにも、
そもそも映画というものは言語化できない(しにくい)事柄を映像化することに
一種の価値を生み出す芸術なわけで、
私がすべて説明できてしまうならば、むしろ価値のない映画となってしまう。
だから映画の宣伝、告知、推奨の行き着く先は「黙って今すぐに観ろ」となってしまうわけだ。

そんなこんなで今のところ、
だれ1人として映画『エイリアン:コヴェナント』観たという報告がない。
なぜなんだ。(早くも2度目の怒り)

▼好きな映画のひとつとして、
私はエイリアン・シリーズを勧めていきたいと思っている。
しかし「エイリアン」と言うと大抵の人はちょっと戸惑う。

いやわかる。
私もそうだった。

なにかゲテモノというか、B級感が漂う。
だから敬遠してしまうのだ。

きっともっと上品で良い作品があるだろうから、
せっかく2時間使うならそっち観る、みたいなね。

▼私がエイリアンに陶酔したのは『コヴェナント』という作品のせいだ。
その途方もない先見性に頭がクラクラした。
この1本だけでも十分楽しめるものの、
その真髄はエイリアン・シリーズ前5作を観ることで倍増した。

皆が『コヴェナント』に至る為に、
私はエイリアンの世界を紐解いていきたい。

この『深読みエイリアン』という連載では、
私が胸を張ってエイリアンを勧める為に、
私が理論武装したいが為に、
エイリアン・シリーズその歴史を追う。

不定期更新で、たまにチャーハンでも食べつつ、みなさまのタイムラインにお邪魔します。


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