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深読み『エイリアン』

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みんなが大好きな映画『エイリアン』シリーズを深読みしていくマガジンです。
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#エイリアン通信

エイリアンとは可能性の原石。 深読みエイリアンVol.4

このマガジンでは、みんなが大好きな映画『エイリアン』シリーズを深読みしていきます。 Vol.4では『エイリアン3』を読み解いていきます! 前作から7年。 1992年に『エイリアン3』が公開された。 監督はデヴィッド・フィンチャー。代表作は ・ゴーン・ガール ・ファイトクラブ ・ドラゴンタトゥーの女 ・セブン ・ベンジャミン・バトン奇妙な人生 ・ソーシャル・ネットワーク お薦め順ではあるものの、そこに差はほとんどなく、 どれもハズレのないプラチナムービーである。 ▼余談だ

エイリアンとは感性のリトマス紙。深読みエイリアン Vol.3

巨匠リドリー・スコット『エイリアン』から6年。 1985年『エイリアン2』が公開された。 監督はジェームズ・キャメロン。 代表作は 『アバター』 『ポイントブレイク』 『ランボー』 『タイタニック』 『ターミネーター』(お薦め順)などなど、 わざわざ紹介するのが恥ずかしいビッグタイトルばかり。 しかし彼にとって『エイリアン2』が果たした役割はあまり知られていない。 『ターミネーター』発表後に集めた注目を一時的なものではなく、 確固たる監督としての評価としたのがこの『エイリ

エイリアンのどこに恐れおののくのか 深読みエイリアンVol.2

▼まずは記念すべき1作目、1979年発表『エイリアン』。 イギリスの巨匠リドリー・スコット監督である。代表作には 『ブレードランナー』 『グラディエーター』 『ハンニバル』 『キングダム・オブ・ヘブン』 『ワールド・オブ・ライズズ』 などなど、錚々たるタイトルが並ぶ。 ▼逃げ場のない空間で、 バケモノに人間がジワジワと追い詰められていくパニック、 恐怖を描いたSFホラーの原点だ。 外国人を意味する名詞「エイリアン(Alien)」が 「(攻撃的な)異星人」を意味する単語と

人間は誰もがいつだってエイリアンと出会う。 深読みエイリアン Vol.1

 一時期、各方面に、いたるところで 「映画『エイリアン:コヴェナント』最高でした」と言いまくったが、 だれ1人としてその後に観たという報告がない。 なぜなんだ。 好きな映画を深い部分で共有できないことはとてもストレスを伴う。 言葉でその良さを説明しようにも、 そもそも映画というものは言語化できない(しにくい)事柄を映像化することに 一種の価値を生み出す芸術なわけで、 私がすべて説明できてしまうならば、むしろ価値のない映画となってしまう。 だから映画の宣伝、告知、推奨の行き着